ようこそ学長室へ

学長挨拶

ひとりを看る目、その目を世界へ
社会は、そして世界は、あなたを待っています!

 日本赤十字九州国際看護大学は21世紀の始まった平成13年、学校法人日本赤十字学園が設置する4番目の看護大学として誕生しました。その教育課程は、赤十字の「人道」の理念を基調とし、人間の尊厳を尊重した看護職者の育成を目指しております。また、大学名に「国際」が付されているように、今日のグローバル社会を見通し、海外でも活躍できる看護職の育成にも力を入れて参りました。それは「ひとりを看る目、その目を世界へ」のキャッチフレーズに表現されています。

 赤十字の看護教育は明治時代中期に始まり、約125年が経過しました。歴史を紐解くと、明治三陸大津波や第1次、第2次世界大戦時の赤十字看護師たちの活躍が知られています。現在では、平和な日本社会のもと、著しく発展した科学や医療技術の影響を受けつつ、看護学の体系化、看護システムの開発などの面で、数多くの優れた指導者を輩出してきました。もちろん、赤十字の強みである災害看護・救急看護についても、5年前の東日本大震災や本年4月に起きた熊本地震において、赤十字の看護師たちは被災者の命や生活、尊厳を守る活動を迅速かつ積極的に展開してきました。

 これからの日本赤十字九州国際看護大学が目指すもの、それはこのような赤十字の歴史と伝統を受け継ぎつつ、どのような状況にあっても人の命と尊厳を守る看護を、日本と世界の人々に提供できる能力を持つ看護職を育成すること、そしてその実践を導く看護学を学術的にさらに発展させること、この2つに集約できます。

 そのために本学の学部教育では、多様な人間存在のあり方や価値観を受け容れ、豊かな教養を身につけられるようリベラル・アーツ教育を重視するとともに、看護学では高い専門性を視野に入れた教育を行っています。大学院では修士課程に加えて、平成28年度から日本赤十字学園の4つの看護大学と共同して博士課程を設置し、研究指導体制を強化したところです。また、看護継続教育センターおよび国際看護実践研究センターも附置しております。

 “看護を通じて人々の健康や生活の質の向上に貢献しよう”という、未来の夢を掲げる方々のために本学が存在します。このホームページを訪れてくださった皆様が、本学のよき理解者、支援者となり、また共に学びあう存在になることを願って、ご挨拶とさせていただきます。

田村 やよひ
日本赤十字九州国際看護大学 学長

学長室便り

学長プロフィール

 平成28年4月から学長を務めております田村 やよひです。団塊の世代の一人、小柄な部類に入る女性です。出身は静岡県で、高等学校まで過ごしました。  看護教育を東京大学医学部附属看護学校と神奈川県立公衆衛生看護学院(いずれも現在はありません)で受け、看護師と保健師の免許を持っております。一般教育としては、法政大学社会学部応用経済学科を卒業しました。
40歳を機に学び直しをしたいと考え、聖路加看護大学(現在の聖路加国際大学)と東京大学で大学院を修了しました。
看護の業務に初めて携わったのは20代後半でした。筑波大学附属病院開設準備室、外来、セルフケア病棟、小児病棟を合わせて3年経験をしました。その後の9年間は、筑波大学医療技術短大で成人看護学、老年看護学の教育に携わりました。
大学院で学んだ後は、厚生省(現在の厚生労働省)で看護行政に携わりました。看護行政とは、簡単に言えば日本全体の看護の質と量を、社会の変化やニーズを踏まえて整えていく仕事です。13年の間には、看護師不足に対応するための看護職員の需給見通しの策定、在宅看護や精神看護学を強化するための看護教育カリキュラムの改正、性別によって異なっていた資格の名称を統一した保健師助産師看護師法の改正、新人看護師・助産師の臨床能力向上を図るための卒後研修の仕組みの検討など、看護の専門性を高めようと新しいことにチャレンジする日々でした。これらに加えて、毎年、保健師助産師看護師国家試験委員会を組織し、問題作成を支援し、国家試験を実施しました。
平成18年からは、厚生労働省が設置した看護学の高等教育機関である国立看護大学校で大学校長の職を10年間務めました。この間には、大学院に相当する研究課程部に博士課程を設置し、実習病院の看護部と共同研究を進めるための臨床看護研究推進センターを開設しました。
厚労省で働くようになって以来、開発途上国への国際協力にも関わりました。国際協力機構(JICA)の技術協力プロジェクトが展開されたスリランカ、エルサルバドル、ウズベキスタン、ラオス、カンボジア、インドネシアの国々で短期の専門家として、また調査団のメンバーなどとして、看護教育の強化や看護規則の策定などを支援してきました。
学会活動では、昨年までの2年間、公益社団法人日本看護科学学会の理事長を務めました。今年からは一般社団法人日本看護学教育学会の監事の役を担うことになりました。
海が北にあることが感覚的にまだしっくりこない日々ですが、たくさんのツバメが子育てをする宗像の街、緑豊かな大学周辺はとても気に入っています。
どうぞよろしくお願いいたします。