研究科長挨拶

研究科長挨拶

新たな知の創造に向けて学問を究める

   日本赤十字九州国際看護大学大学院看護学研究科は、平成31年3月に初めての博士課程の修了生を社会に送り出し、研究科としても新たな一歩を踏み出すことができました。教職員一同、大変うれしく思っております。

   本学の博士課程は、九州・広島・豊田・秋田・北海道の全国にある5つの赤十字看護大学による共同看護学専攻として、平成28年4月に開設されました。博士課程の授業や研究指導は、協力校である日本赤十字看護大学での集合教育とTV会議システムを使った遠隔授業によって行われており、それぞれの大学の強みを活かしたカリキュラムを提供していることに大きな特色があります。5大学の院生と教員が相互に知的刺激を与えあうことで、博士課程そのものが「知の共同体」として進化し続けていることを実感しています。

   博士課程で学ぶ院生の皆さん、将来、自立した研究者として立っていくために、お互いに切磋琢磨し、それぞれの専門領域をとことん探究し、研究成果を社会に発信していってください。

   修士課程は、平成19年4 月の開設以来、保健学および看護学コースを有する数少ない大学院として、これまでに78名の修了生を輩出してきました。平成 29 年4 月からはクリティカルケア看護および在宅看護領域の専門看護師(CNS)教育を新たにスタートさせるとともに、保健・看護・CNS・助産教育の 4つのコースに、7つの専門領域を配置した特色あるカリキュラムへと大きな改正を行いました。院生の皆さんにとっては、それぞれの専門性と将来像を見据えた選択が可能になっているものと思います。

   また、本学修士課程で学ぶ院生は、年代や専門領域、働いている場など実に多様です。この多様性の中から、新たな 発想が生まれています。本学では、専門領域の知見を深める科目はもとより、領域横断型の科目を複数設定し、多様な観点からものごとを捉えることを重視したカリキュラムを編成しています。研究方法に関する科目を基本から応用へと段階 的に編成していることも大きな特徴です。院生の皆さんは、自身の実践活動のなかで抱いた疑問をあらゆる角度から吟味し、答えを探究していくための学問的方法論を体系的に学ぶことができます。さらに修士論文の作成に向けては、指導教員による継続的なゼミに加えて、多領域の教員や院生間で意見交換できる合同ゼミや研究計画発表会、中間報告会などを複数設定していることも皆さんの助けになるはずです。本学では、学習の主体である院生の皆さんが、何をどのように学びたいのかを教員に投げかけることによって、一人ひとりの学習ニーズと問いに応じたオーダーメイドの学習プログラムにしていけるものと考えて います。

   院生の皆さん、昨年完成した素敵な院生室をフル活用し、学習や研究活動にしっかりと励んでください。そして、学友や教員との議論をおおいに楽しみ、新たな知の創造に向けて果敢に挑み続けてほしいと願っています。本学は全力で院生の皆さんを支援します。

本田 多美枝
日本赤十字九州国際看護大学 研究科長