学部長挨拶

学部長挨拶

自分を磨き、問うことを学べ

本学は開学して15年、これまで、看護学教育の伝統を継承しつつ、科学的根拠を探究し、専門職としての基盤を構築するための看護基礎教育を行ってまいりました。国際を冠した看護大学として試行錯誤をしながら、グローバル社会で活躍できる人材育成を進め、その成果が少しずつ見えはじめています。

そしていま、あなた方と共に、私たちはさらに高く飛び立とうとしています。
「大学で看護学を学ぶ」とは、どういうことだと考えますか。
大学は「勉強」するところではなく「学問」する所です。これまでの学習で問題と答をセットとして記憶することに「勉めて」きたかも知れません。しかし、これからは、自らが問いを見つけ、思考し、答えを探すのです。自らが学んでいく、この過程と方法こそが「学問」なのです。特に看護学は、個性を持ったひとを対象にする学問です。たった一つの答えはないことが多いです。そのとき、どのようなプロセスで、その答えにたどり着くのか、そのプロセスがとても大切になってきます。

看護は、ひとの生命と健康にかかわる専門職として、人間の誕生から終焉まで、国内外を問わず、そのニーズが存在するあらゆる場で、時代の変化を先取りしてケアを提供していく職業です。つまり、一生涯自ら学び続けねばなりません。自ら問題を発見し、答を探索し続けられるように、主体的な学習態度を身につける必要があるのです。「学問する」ための基本的姿勢を身につけるところ、それが大学です。

本学では、平成28年にカリキュラムを改正しました。高校までの勉強から大学での学修に転換することを助ける科目や、段階を踏みながら看護の知識や技術を獲得する演習科目、変化し続ける保健医療福祉制度に対応する実習科目を準備しています。また、国際を標榜する看護大学として、将来国際の場で活躍する意欲がある人を積極的に支援する、国際看護コースも設置しました。

本学の学生は、赤十字の「humanity(人道)」の精神をもって、どんな状況、どんな時、どんな場所であっても、自らの力を発揮できる看護専門職を目指すことができると信じています。教職員は総力をあげて、そのようなあなた方を支援していきます。

山勢 善江
日本赤十字九州国際看護大学 学部長・教授