学部長挨拶

学部長挨拶

赤十字の看護大学で看護師を目指す

「ひとりを看る目、その目を世界へ。」
「Together for humanity 人間を救うのは、人間だ。」
 赤十字は、戦場で手当てを受けることなく無残な姿にさらされている兵士を救うために行動した、一人の人間の思いと考えから誕生しました。

 近年、武力紛争や自然災害による被害、それに係る人道支援は年々増加し、深刻さを増しています。また、国内においても地震をはじめとする自然災害が多発しています。赤十字は総力をあげてこれらの課題に取り組んでいます。

 赤十字の理念は「人道」です。赤十字は、人間のいのちと健康、尊厳を守るため、苦痛の予防と軽減のために行動します。人間のいのちと健康、尊厳を守ること、苦痛の予防と軽減は、看護師の仕事でもあります。

 本学の教育の特徴は、赤十字の理念である「人道」を基盤として看護を学ぶことです。「人道」が意味する人間のいのちと健康を守ること、いついかなる時も人の尊厳を守ること、苦痛を予防し軽減することは看護師の仕事でもあり、それらを確実に実践できるようになるには専門的な知識・技術に加え、豊かな人間性が求められます。

「Together for humanity 人間を救うのは、人間だ。」「ひとりを看る目、その目を世界へ。」本学は赤十字の理念を国内外で実践し活躍できる看護師になれるよう、カリキュラムおよび学習環境を整えています。赤十字で、そして本学で看護を学ぶ意義は大きいと思います。本学は皆さんが人間として、看護師として成長していくことができるよう全力でサポートします。

小川 里美
日本赤十字九州国際看護大学 学部長・教授