学長室便り No.5 今こそ、「ひとりを看る目、その目を世界へ」

ロシアのウクライナ侵略が続く中、中東ではイスラエルとパレスチナによる戦闘が興っています。これらの戦闘により、多くの一般市民を含む人々の命が奪われています。赤十字社からの速報が連日伝えているように、武力衝突は激化し、被害は拡大の一途を辿り、人道危機に陥っています。両国において赤十字は救援援助を続けるとともに、国際人道法の遵守の重要性を世界に向けて訴え続けています。私たちは、この人道危機を対岸の火事とすることはできません。これらの地域の人々の立場にたって、いま何が起こっているのかを知り、事態の動向について関心を持ち続け、我々ができることを考え、対応していく必要があります。本学1階のロビーでは、学生の皆さんが、パレスチナとイスラエルの戦闘による被害状況、赤十字による救援援助活動の動向をわかりやすくまとめ、パネル展示を続けてくれています。地域の皆さんも立ち止まり目をとめてくださっています。本学のモットーである「ひとりを看る目、その目を世界へ」を具現化した活動がさらに広がることを期待しています。