カリキュラム
- カリキュラムの基本的な考え方・構成概念
- 科目一覧
- コース別コースツリー/カリキュラムマップ
- 履修の流れ
- 履修モデル
- 単位修得の認定
- 修士論文作成に至るおおまかな流れ
- 学位取得までのプロセス
- 修士論文に係る評価について
- 修士課程修了時の能力評価
学位取得のための3つのコース、9つの専攻領域
新しいカリキュラムでは、教育・研究者コース、CNS(専門看護師:Certified Nurse Specialist)コース、助産コースの3つのコースに9つの領域を用意し、高い専門性を備えた看護・保健医療の専門家の養成をめざしています。
≪令和4年度以降≫≪令和3年度まで≫
学位取得のための4つのコース、7つの専攻領域
教育・研究者コース
● 国際保健・国際看護学領域
健康は国際社会の共通の課題です。国内外での大規模な災害の多発、貧困、健康格差、高齢化の全世界的進行など、健康を脅かす要因は複雑・多様化しています。地域で暮らす人々が安全・安心かつ健康な生活を営むためには学問分野を統合した教育・研究が必要です。本領域では、災害・国際協力とヘルスプロモーションの分野が協働し、国際保健・国際看護学領域の課題を多角的・構造的に探究し、個人・集団の健康と生活支援の実践計画策定の指導を行います。もって、国内外を問わず個人・集団の健康と安全に貢献できる、高い専門性と実践力を備えた人材の育成をめざします。
分野 | 分野の特徴 | 担当教員 |
国際看護学·災害看護学 | 災害、貧困、健康格差などの問題は国内外を問わず頻発しており、人々の健康や生活に影響を及ぼしています。本分野では、このような問題を様々な観点から深く洞察し、看護の役割について探究します。 | 小川 里美教授 |
ヘルスプロモーション | 高齢化の世界的な進行は、個人の健康増進を集団的にサポートするヘルスプロモーションを必要としています。コミュニティを地域社会、職場など広くとらえ、一人ひとりのライフスタイルを考慮した健康生活支援について探究します。 |
緒方 文子准教授 |
研究指導テーマ ※出願を希望する方は、出願前に志望する専攻領域の教員にメールでご連絡ください。
● 生涯発達看護学領域
グローバル化を含む生活様式の多様化は人の一生に新たな課題を生じさせているため、そうした課題に取り組む人材の育成が必要です。本領域は、成育看護学(小児・母性)、成人看護学(慢性)、老年看護学の3つの分野で構成され、発達段階における特徴的な健康問題を専門的に探究するとともに、グローバルな保健分野の問題をも探究できる人材の育成をめざします。
分野 | 分野の特徴 | 担当教員 |
成育看護学 (小児・母性) |
子どもの成長・発達段階を踏まえて、子どもと親、家族、地域との関係をネットワークという視点を通して学びます。小児医療を取り巻く環境の変化および多職種連携についても最新の知見について探究します。助産師国家資格を取得後にも、性と生殖に関する発達課題を学び、その健康・権利を守る援助と親役割獲得のための支援について探究します。 |
永松 美雪教授 川﨑 幹子准教授 |
成人看護学 (慢性) |
現代の健康問題の多くは慢性疾患との関連が深く、医療の進歩や高齢化によって問題は複雑化しています。予防からエンド・オブ・ライフケアまでの長期的視点および国内外の最新の知見に基づき、慢性期にある人の健康問題の本質と解決策を探究します。 |
小松 浩子学長 中村 光江教授 西山 陽子講師 |
老年看護学 | 国内外の諸理論を通して老年看護の場で生じる現象への理解を深め、生活モデルを通して老年看護の本質や可能性、目指すべき看護を探究します。また、高齢者やその家族が健康的で質の高い生活を送るための看護援助について探究します。 |
姫野 稔子教授 原田 紀美枝准教授 梶原 弘平准教授 |
研究指導テーマ ※出願を希望する方は、出願前に志望する専攻領域の教員にメールでご連絡ください。
- 永松 美雪 教授
- 親子関係、育児支援、虐待予防に関する研究
- 男女間暴力・性暴力予防に関する研究
- 望まない妊娠・性感染症予防に関する研究
- 中村 光江 教授
- 慢性病とともに生きる人への看護に関する研究(当事者経験の探究と理解、療養のための行動変容など)
- 慢性病を持つ人へのエンド・オブ・ライフケアおよび緩和ケアに関する研究(倫理的課題、意思決定支援を含む)
- 看護事例研究、看護の実践知に関する研究、ナラティブ・アプローチや現象学に基づく看護現象の記述方法の探求
- 姫野 稔子 教授
- 高齢者ケアに関する研究(看護介入プログラムおよび教育プログラムの開発、介入効果の評価・測定など)
- End-of-Life Care, ターミナルケア、終末期ケア、アドバンスケアプログラムに関する研究
- 倫理的意思決定、家族の代理意思決定、高齢者の尊厳に関する研究など高齢者を取り巻く倫理に関する研究
● 広域看護学領域
誰でもが遭遇しうる多様な健康の課題を、精神看護学、在宅看護学、クリティカルケア看護学といった異なった切り口から探究し、今後の課題に対して、専門的かつグローバルに関与できる人材の育成をめざします。
本領域は、精神看護学、在宅看護学、クリティカルケア看護学の3つの分野から構成されます。
本領域は、精神看護学、在宅看護学、クリティカルケア看護学の3つの分野から構成されます。
分野 | 分野の特徴 | 担当教員 |
精神看護学 | 施設内外を問わず、健康問題を抱える対象者やケアを提供する看護師のメンタルヘルスに関する課題解決を探究します。グローバル化時代に対応するための新たな看護支援を探究します。 |
髙橋 清美教授 石飛 マリコ准教授 |
在宅看護学 | 在宅ケアを取り巻く社会的な背景や政策的な方針を踏まえた上で、在宅ケアにおける課題について探究します。また、活用できる概念や諸理論、研究動向から在宅看護の専門性について探究します。 | 西村 和美准教授 |
クリティカルケア看護学 | クリティカルな状況にある患者やその家族に対する看護について、国内外の知見の系統的分析と、関連する諸理論や概念を用い、クリティカルケアの専門性について探究します。 | 櫻本 秀明教授 |
研究指導テーマ ※出願を希望する方は、出願前に志望する専攻領域の教員にメールでご連絡ください。
- 髙橋 清美 教授
- 精神障がい者の食支援に関する研究
- 気分障害への支援に関する研究
- 地域で暮らす精神障がい者への支援に関する研究
- 櫻本 秀明 教授
- 呼吸困難、せん妄など集中治療中の症状緩和に関する研究
- 集中治療室を退室した後の患者後遺症(PICS)に関する研究
- 医療の質改善に関する研究(救急・集中治療全般、医療安全含む)
- 西村 和美 准教授
- 高齢者の排泄ケア(予防を含む)に関する研究
- 在宅難病療養者および家族への在宅療養支援に関する研究
- 外来看護における在宅療養支援に関する研究
● 基盤看護学領域
技術的に著しく進歩した医療の中でも、〈人を看る〉という看護の本質は不変です。しかしグローバル化した世界では、人、物、情報は激しく交流し、人の価値観やライフスタイルも激変しています。本領域では、このような社会の変化を視野に入れて、時代に応じた質の高い看護を個人・組織・専門職集団レベルで提供していくために必須となる組織マネジメントや看護政策、人材育成の方法論、看護倫理について、多角的、専門的に探究します。
本領域は、看護管理学、看護教育学、看護倫理学の3つの分野から構成され、看護実践の基盤構築に貢献できる看護実践者・看護教育者・看護管理者の育成をめざします。
本領域は、看護管理学、看護教育学、看護倫理学の3つの分野から構成され、看護実践の基盤構築に貢献できる看護実践者・看護教育者・看護管理者の育成をめざします。
分野 | 分野の特徴 | 担当教員 |
看護管理学 | 看護管理の中核的役割を担う人材を育成するために、医療・看護提供システムや看護政策、組織マネジメントに関する諸理論、方法論を探究します。また、マネジメント上の課題を多角的に分析することで、課題解決に向けた方策を探究します。 | 倉岡 有美子教授 |
看護教育学 | 看護基礎教育・看護継続教育を担う人材を育成するために、看護専門職実践の特徴を踏まえた人材開発の諸理論・方法論を探究します。また、これらの知見をもとに教育・学習活動の実践例を考察し、課題解決に向けた方策を探究します。 |
本田 多美枝教授 阿部 オリエ准教授 |
看護倫理学 | さまざまな看護の場で、個々人の立場・背景による価値の違いによって倫理的問題(ジレンマ、課題等)が生じています。自らの感受性を高めながら、諸理論や分析方法を通して問題の本質と解決策を探究していきます。 |
柳井 圭子教授 |
研究指導テーマ ※出願を希望する方は、出願前に志望する専攻領域の教員にメールでご連絡ください。
- 倉岡 有美子 教授
- 看護管理者の能力開発に関する研究(経験学習やコンピテンシーを基盤としたアプローチなど)
- 看護組織の変革、看護管理者のリーダーシップに関する研究
- 看護管理と倫理に関する研究(高齢者の胃瘻造設に関する意思決定支援を含む)
- 本田 多美枝 教授
- 看護職の人材開発に関する研究(看護学生、新人からベテランまでの各期の特性に応じた生涯学習支援、教育方法の開発など)
- リフレクション、ナラティブアプローチなどを活用した看護職の実践力開発・熟達化に関する研究
- 看護・看護教育の現象解明・概念化に向けた研究
- 柳井 圭子 教授
- 看護に関する法制度研究(看護師の責任論、実務拡大への戦略的取り組み等)
- 看護の倫理的問題に関する研究(生・性から死に至る倫理的葛藤と倫理的課題克服)
- 暴力・虐待等の防止に向けた看護実践に関する研究
- 阿部 オリエ 准教授
- 臨地実習の場における、学生への教育方法・指導に関する研究
- 看護継続教育における人材育成に関する研究
- 看護・看護教育の現象解明に向けた研究
CNSコース
本大学院は、「精神看護学」「老年看護学」「在宅看護学」「クリティカルケア看護学」の4専門看護分野について、日本看護系大学協議会から高度実践看護師教育課程(専門看護師教育課程38単位)として認定されています。本コースでは、保健・医療・福祉現場において、複雑な健康問題を有する患者にケアとキュアを統合し、卓越した直接的ケアを提供するとともに、相談、調整、倫理調整、教育、研究を行い、ケアシステム全体を改善することで、看護実践を向上させる高度実践看護師の育成をめざします。
● 精神看護学
本領域は、精神看護専門看護師の育成をめざします。精神看護専門看護師は、対象のQOLの向上を目的として、個人、家族、および集団に対して、ケアとキュアの統合による高度な看護学の知識・技術を駆使して、疾病の予防および治療・療養・生活過程の全般を統合・管理し、卓越した看護ケアを提供するものです。その役割は、専門性を基盤とした高度な実践、看護職を含むケア提供者に対する教育や相談、研究、保健医療福祉チーム内の調整、倫理的課題の調整です。また、総合的な判断力と組織的な問題解決力をもって精神看護領域における新しい課題に挑戦し、現場のみならず教育や政策への課題にも反映できる開発的役割がとれる変革推進者として機能します。
担当教員
髙橋 清美 教授
石飛 マリコ 准教授
髙橋 清美 教授
石飛 マリコ 准教授
研究指導テーマ ※出願を希望する方は、出願前に志望する専攻領域の教員にメールでご連絡ください。
- 髙橋 清美 教授
- 精神疾患へのピアサポートに関する研究
- 地域精神看護における倫理的課題
- 精神科医看護師の継続教育に関する研究
- 石飛 マリコ 准教授
- 精神障がい者の地域生活支援
- 看護学生のコミュニケーション力向上に関する研究
● 老年看護学
本領域は、老年看護専門看護師の育成をめざします。老年看護専門看護師は、対象のQOLの向上を目的として、個人、家族、および集団に対して、ケアとキュアの統合による高度な看護学の知識・技術を駆使して、疾病の予防および治療・療養・生活過程の全般を統合・管理し、卓越した看護ケアを提供するものです。その役割は、専門性を基盤とした高度な実践、看護職を含むケア提供者に対する教育や相談、研究、保健医療福祉チーム内の調整、倫理的課題の調整です。また、総合的な判断力と組織的な問題解決力をもって老年看護領域における新しい課題に挑戦し、現場のみならず教育や政策への課題にも反映できる開発的役割がとれる変革推進者として機能します。
担当教員
姫野 稔子 教授
原田 紀美枝 准教授
梶原 弘平 准教授
姫野 稔子 教授
原田 紀美枝 准教授
梶原 弘平 准教授
研究指導テーマ ※出願を希望する方は、出願前に志望する専攻領域の教員にメールでご連絡ください。
- 姫野 稔子 教授
- 高齢者のケア介入に関する研究全般
- End-of-Life Care,ターミナルケア、終末期ケア
- アドバンスケアプログラムに関する研究
- 家族の代理意思決定
- 高齢者の尊厳に関する研究など高齢者を取り巻く倫理に関する研究
● 在宅看護学
本領域は、在宅看護専門看護師の育成をめざします。在宅看護専門看護師は、対象のQOLの向上を目的として、個人、家族、および集団に対して、ケアとキュアの統合による高度な看護学の知識・技術を駆使して、疾病の予防および治療・療養・生活過程の全般を統合・管理し、卓越した看護ケアを提供するものです。その役割は、専門性を基盤とした高度なケアの実践、看護職を含むケア提供者に対する教育や相談、研究、保健医療福祉チーム内の調整、倫理的課題の調整です。また、総合的な判断力と組織的な問題解決力をもって在宅看護領域における新しい課題に取り組み、現場のみならず教育や政策への課題にも反映できる開発的役割が担える人材を育成します。
担当教員
小野 ミツ 教授
西村 和美 准教授
小野 ミツ 教授
西村 和美 准教授
研究指導テーマ ※出願を希望する方は、出願前に志望する専攻領域の教員にメールでご連絡ください。
● クリティカルケア看護学
本領域は、クリティカルケア看護専門看護師の育成をめざします。クリティカルケア看護専門看護師は、対象のQOLの向上を目的として、個人、家族、および集団に対して、ケアとキュアの統合による高度な看護学の知識・技術を駆使して、疾病の予防および治療・療養・生活過程の全般を統合・管理し、卓越した看護ケアを提供するものです。その役割は、専門性を基盤とした高度な実践、看護職を含むケア提供者に対する教育や相談、研究、保健医療福祉チーム内の調整、倫理的課題の調整です。また、総合的な判断力と組織的な問題解決力をもってクリティカルケア看護領域における新しい課題に挑戦し、現場のみならず教育や政策への課題にも反映できる開発的役割がとれる変革推進者として機能します。
担当教員
櫻本 秀明 教授
櫻本 秀明 教授
研究指導テーマ ※出願を希望する方は、出願前に志望する専攻領域の教員にメールでご連絡ください。
- 櫻本 秀明 教授
- 呼吸困難、せん妄など集中治療中の症状緩和に関する研究
- 集中治療室を退室した後の患者後遺症(PICS)に関する研究
- 医療の質改善に関する研究(救急・集中治療全般、医療安全含む)
助産コース
● 助産学領域
社会的要請に対応できる助産師としての専門的基礎的能力に加え、幅広い視野と科学的洞察力を持った、新たな助産のあり方を探究できる人材の育成を目指します。また、専門的知識の習得とともに母子保健分野における課題探究能力を備えた専門職および研究者を育成します。さらに国内外を問わず、女性および母子の健康問題に対して多角的な視点で考えることのできる資質を涵養します。
分野 | 分野の特徴 | 担当教員 |
助産学 | 人の一生における性と生殖をめぐる健康・権利を守る援助を探究します。また、妊娠・分娩・産褥・新生児期における根拠に基づく助産ケアを学びます。さらに、助産管理の視点を持ち、地域の社会資源の活用や多職種との連携を目指します。必要な科目を履修し、単位を修得することで、助産師国家試験受験資格が得られます。 |
永松 美雪教授 石山 さゆり准教授 |
研究指導テーマ ※出願を希望する方は、出願前に志望する専攻領域の教員にメールでご連絡ください。
- 永松 美雪 教授
- 親子関係、育児支援、虐待予防に関する研究
- 男女間暴力・性暴力予防に関する研究
- 望まない妊娠・性感染症予防に関する研究
- 石山 さゆり 准教授
- カオス・複雑系の理論と方法を基盤にした看護に関する研究
- 胎児と母の情動交流に関する研究
研究指導体制
● 研究指導体制
研究指導は、1名の研究指導教員と1名以上の研究指導補助教員の計2名以上で行います。
研究指導教員と研究指導補助教員は、修士論文の作成に至るまで一貫した研究指導を行います。
本大学院での研究指導においては、総合研究指導体制を採用しています。
これは、大学院生の研究指導において専門分野の主たる指導教員に加えて、領域を横断して研究指導を受けることができる体制をいいます。
これにより、大学院生は、専門領域の研究をすすめながら、領域を超えた視点や論点から、自分の研究を検討し、さらなる進展を図ることが可能になります。
研究指導教員と研究指導補助教員は、修士論文の作成に至るまで一貫した研究指導を行います。
本大学院での研究指導においては、総合研究指導体制を採用しています。
これは、大学院生の研究指導において専門分野の主たる指導教員に加えて、領域を横断して研究指導を受けることができる体制をいいます。
これにより、大学院生は、専門領域の研究をすすめながら、領域を超えた視点や論点から、自分の研究を検討し、さらなる進展を図ることが可能になります。
修業年限
標準課程 |
2年間 |
長期履修課程 |
3年間 |
職業を有しているなどの事情で標準の修業年限(2年)では修了することが困難である方を対象に、長期(3年)にわたり計画的に教育課程の履修を認める長期履修制度があります。