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博士課程 修了生の声

阿部 オリエ

看護学研究科 共同看護学専攻博士課程

阿部 オリエ

博士課程進学の理由

大学に助手として入職した当初より、博士課程も含めた大学院への進学を考えていました。

研究した内容

私の博士論文の題目は、臨地実習における看護系大学生のケア実施に伴う看護上の判断育成に向けた臨地実習指導者の関わり:成人看護学(急性期)実習に着目してです。私は、看護系大学生への育成すべきコアコンピテンシーとして、学生自身で看護上の判断ができるようになることが喫緊の課題であると考えています。そこで、臨地実習における「学生の看護上の判断」の概念分析を行い、属性の一つとして、「ケア実施に伴う決定」を特定するに至りました。現在、臨地実習における学生へのケアの指導は、9割以上臨地実習指導者が担っている現状があります。そのため、学生と共にケアを実施している臨地実習指導者の、学生へのケア実施に伴う看護上の判断に対する関わりを明らかにすることで、学生のケア実施における看護上の判断育成に向けた示唆を得ることができると考えました。その結果、ケア実施前、実施中、実施後に、臨地実習指導者は学生自身で看護上の判断ができるようになるために、多様な関わりを行っていることを可視化することができました。

博士号取得後の抱負

この度、博士号を修得しましたが、本学位記は、研究者としての自立に向けた通行手形だと考えています。そのため、博士課程の修了は、ゴールではなくスタートです。今後は、看護基礎教育、看護継続教育を見据えた看護人材育成に邁進できたらと思います。その一プロセスとして、いつの日か、博士号の学位取得を目指すべく人材の育成に携わることができることを夢見ています。

後進へのメッセージ

博士課程で学ぶにあたり、とにもかくにも、目の前にある課題をこなすことに必死でした。特に、仕事をしながら、育児に追われながらの取り組みでしたので、研究時間を確保することだけに注力した日々だったように思います。課題に取り組むにしても、時間が取れず焦り、焦ったところで課題は溜まっていく一方で、八方塞がりの苦しみを味わいました。そのような中、その状況も含めて「俯瞰」しようと努力しました。数々の挫折や失敗も含めて「俯瞰」するよう努めました。そうすることによって、物事を見る角度が変わりました。角度が変わると、気持ちに余裕が生まれ、いつしか八方塞がりから脱することができていました。終わってしまえば、充実感と達成感で胸いっぱいです。しかし、再度、博士課程に戻れるかと問われれば、二度と戻れません!!と断言できるくらい、苦しくて辛い日々だったようにも思います。でも、それを味わうことが博士課程の醍醐味であるなとも思います。継続は力なりです。

矢野 真理

看護学研究科 博士課程

矢野 真理

私が博士課程に進学したきっかけは、現在の超高齢社会を背景に課題とされているエンド・オブ・ライフケアにおける超高齢者の療養場所選択について、急性期病院の熟練看護師が行う意思決定支援の実践知を明らかにし構造化したいと考えたからです。

博士課程では、修士課程以上に知的複眼思考・論理的思考を求められるため、道のりは簡単なものではありませんでした。しかし、博士号取得まで辿り着けたのは、本学や5大学の多様な知識を持つ先生方から多くのご指導を頂く機会があったこと、また、学友の様々な領域の経験を共有することが出来たからだと思います。この様な時間は、人生において大変貴重な宝物となりました。

今後の目標は、この研究結果を看護教育機関もしくは臨床現場において活用し、一人でも多くの超高齢者が尊厳ある終焉を迎えられるよう、看護師教育に貢献することです。

皆さんも是非、共同看護学専攻 博士課程に進学し、有意義な時間を過ごしていただければと思います。