~ひとりを看る目、その目を世界へ~の実現のために

 平素より本学の教育、研究活動に、格別のご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。

 日本赤十字九州国際看護大学は、建学の精神である赤十字の基本理念「人道」に基づき、2001年の開学当初から国内外の幅広い領域で主体的かつ創造的に看護を実践できる看護専門職の育成および多様な健康ニーズに対応できる高度な看護専門性の探求のため、教育、研究活動に取り組んでまいりました。現在、学部、大学院あわせて1,800名以上の卒業生を輩出し、国内外の保健医療現場や教育現場などで活躍しております。

 2020年、世界は困難な状況に直面し、大きく変わろうとしています。広く保健医療現場を超えて人を看る力が求められる中、本学は開学20年目を迎え、変化に対応すべく、赤十字の人道の理念を基にグローバル社会に必要な多様性と適応能力を醸成していくことを目標に据え、未曾有の危機を発展への第一歩とすべく改革を行ってまいりたいと考えています。

 その改革の第1歩として、2つのことに取り組むこととしております。1つ目は、国際交流協定校との連携を強化するため、学生・教員がオンライン等を活用した教育・研究活動に取り組めるよう環境整備に取り組んでまいります。2つ目は、本学が所在する宗像市をはじめとした地域社会との連携や社会貢献事業への取り組みを強化するため、近隣の教育機関との交流活動や地域の保健医療・福祉関係者の研修の促進を図ってまいります。

 皆さまから賜りましたご支援は、これら本学の改革のため、大切に活用させていただくこととしております。

 新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい経済状況が続く中、大変恐縮ではございますが、寄付制度の趣旨をご理解いただき、暖かいご支援とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。

日本赤十字九州国際看護大学 学長