開催日20150120
テーマ(報告・発表)タイ国立コンケン大学病院と産業保健などについて
講師本学准教授 森中惠子、 力武由美

(報告・発表)タイ国立コンケン大学病院と産業保健などについて

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森中先生による発表

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力武先生による発表

去る1月20日(火)、昨年11月に本学の国際交流協定校であるタイ国立コンケン大学からの招へいを受けて同校を訪問した森中・力武両准教授の報告・発表が、104講義室で開催され、同時刻に開催された国試分析説明会と重なりましたが、当日、学生、教職員計13名の参加がありました。

お二人の先生による報告・発表内容は、「コンケン大学病院の活動状況、産業保健分野の活動状況及び協力ニーズ」に関するものでした。

まず、森中先生から、半世紀に及ぶ歴史とタイ東北部最大の規模を誇る4万人の学生を抱えるコンケン大学、ならびに1,476床(入院)、277床(外来)規模の地域基幹病院として、周辺国(ラオス、カンボジアなど)からの患者の受け入れを行い、国際的にも評価の高い同大学病院の紹介がそれぞれありました。

また、力武先生からは、タイの他の地域同様に、コンケン地域でもDV(夫婦間で起こる暴力で、妻が被害者となるケースが圧倒的に多い)被害が深刻な状況にあり、すでに被害者に直面している大学病院では、ガイドラインの作成をはじめ他機関との連携など、被害者個々への迅速・適切な対応が可能な体制づくりが急務であるとの報告がありました。

なお、今後の課題としては、本学との交流継続に関して、これまでコンケン大学の看護学部と提携している協定書を、今後の改定にあたっては、大学病院を管轄する医学部と看護学部との共同交流協定書の締結にすることが望ましいとの提案があったこと、さらに今回、コンケン大学から、産業保健の視点から看護師など病院で働く人々の労働環境の共同調査や両大学の看護学生の交流を是非実現させたいという希望があったとの報告がありました。