開催日20171208
テーマ第8回ランチョン・ミーティングを開催いたしました
講師苑田 裕樹先生

第8回ランチョン・ミーティングを開催いたしました

第8回ランチョン2

今回は、本学の苑田先生がかかわってきた海外事業の報告をしていただきました。テーマは「JICAインドネシア看護実践能力強化プロジェクト―シミュレーション教育を伝えてきました!」です。

初めに、苑田先生自身の経験から「知っていることと、できることは違う」、「患者さんは実験台じゃない」という結論に至った経緯をお話ししていだきました。苑田先生はクリティカルケアには様々な状況を想定したシミュレーション教育が有効であると身をもって体験し、このことをもっと広めようとインドネシアのプロジェクトに臨んだそうです。

今年度で終了した5年間のインドネシアのプロジェクトの期間中は「日本のシナリオではなく現地のシナリオを使って伝えること」に気を付けたそうです。この事業ではインドネシアにある5つの大学にシミュレーターの導入を行い、その使用方法やメンテナンスについても指導されました。すでにクリティカルケアでのシミュレーターの導入は始まっているそうです。

インドネシアでは「テリマカシー(ありがとう)」といつも返えしてくれ、行事の際には国歌を力強く歌うなど、心温かで非常に愛国心が強い方たちであったそうです。「失敗しながら学ぶ。本番で間違うわけにはいかないから」だから「何度もやる」と話していました。新しいことを導入する際には、これまで行ってきたことを否定されているように感じることもあることを理解して、相手国を尊重しながらかかわってきた様子が伝わる講演でした。