開催日20131106
テーマ変わりゆくミャンマー ~国際看護学研修から10年を経て~
講師本学助手 橋爪 亜希

変わりゆくミャンマー ~国際看護学研修から10年を経て~

 

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2004年、私たちは本学の第1回国際保健・看護Ⅱ海外研修に参加し、ミャンマー連邦共和国を訪問しました。不思議な縁ですが、当時研修に参加した22名のメンバーのうち5名が、現在本学の教員として学部生の教育に携わっています。そのメンバーの1人である橋爪亜希さん(2期生、成育看護学領域助手)は、あの研修から約10年が経過した本年8月、研究の一環として再びミャンマーを訪問しました。10年の月日を経て、ミャンマーがどのように変化したのかランチョンミーティングで報告してくれました。

政治が大きく変化したミャンマーは写真や話から通してもみても10年前と比べると新しいファッションビルが建ち、民族衣装のロンジーを着る若者も都市部では少なくなっているようで、自由な雰囲気となり、情報交流も活発になっているようでした。時代の変化に伴いこのように変化したものもたくさんありましたが、仏教を熱心に信仰し、人同士のつながりを大事にしていることは10年経った今も変らなかったようで、たくさんの子どもたちの笑顔の写真からもそのことを伺い知ることができました。

研修でミャンマーを訪問してから約10年、橋爪さんがミャンマーでの研修で感じた「この国にどのような援助が必要なのか?」という疑問は今でも変わらず橋爪さんの課題となっているようですが、橋爪さんも助産師としての経験を積み、アメリカの大学院で修士号を取得して本学に教員として戻ってきおり、橋爪さん自身は着実に変化しています。今後も国際的な活動を続けていきたいと語った橋爪さんは、経験と知識を形として残すこと、ネットワークを広げること、そして運とチャンスを活かすことが大事だと講演の中で語っていました。
今回再訪問したミャンマーで得た経験は、これまで培ってきた知識と合わせて研究として今後報告されるでしょう。毎週のように様々な研修会や学会に参加していることも知識や経験を増やすことにつながっていますし、ネットワークを広げることにもつながっているように思います。今回のミャンマー訪問も、そんな不思議な人の縁でつながったようです。そして、運とチャンスを活かすために自分の目標を公言し、実行するための原動力にしているそうです。とても橋爪さんらしいと思いました。

最後に、「私には野望がある」と橋爪さんは語りました。その野望を叶えるために橋爪さんがこれからどんな活躍をするか見ていきたいと心から思いました。そして、私たちそれぞれの野望を叶えるために、不思議な縁で今ここにそろった5人の仲間と切磋琢磨していきたいと思います。