
(笑顔で発表するニュンさん)
(学生の質問を受けるニュンさん)
本年4月1日に来日し、本学の研究科で研究生として半年間、姫野先生、原田先生の指導の下、日本の老年看護・介護を研究してきたニュンさんの研究成果発表会が、帰国を前にした9月30日のランチョン・ミーティングで開催されました。
4月からの半年間、ニュンさんは、近い将来予想されるベトナムの高齢化社会に対応すべく、ナムディン看護大学において老年看護教育の導入を目指して、日本の看護・介護教育制度を学ぶとともに、今津赤十字病院をはじめ近隣の施設を見学するなど、多くの実地研修を積むことができました。
日本での高齢者への対応状況をつぶさに学び、その体験を研究報告書にまとめるとともに、今回のランチョン・ミーティングでは、自らの貴重な経験を通して、日本とベトナムの看護教育制度の比較などについても大変興味深い発表がありました。
ニュンさんの本学での研究成果は、まだ単独の老年看護分野を持っていないベトナムの看護教育の発展に貢献するのではないかと大いに期待されています。
発表の最後に、ニュンさんは、今回の留学中にお世話になった浦田学長ほか、本学の関係教職員にお礼を述べるとともに、ナムディン看護大学と国際交流協定を締結している本学から、今後ともベトナムの老年看護教育の発展のために引き続き協力と援助をお願いできればと強調していました。
発表後、ニュンさんは、「今回は仲間のいない一人での日本滞在で、半年間で体重は少し減りましたが、帰ったら懐かしいベトナム料理をたくさん食べたい」と言っていました。
なお、当日は33名の参加者があり、この中には今夏、ベトナムで実施された海外研修「国際保健・看護II」に参加した学生を含めて12名の学生が出席していました。