開催日20150629
テーマフィリピン中部台風復興支援事業 活動報告
講師師 本学助手 時枝 夏子

フィリピン中部台風復興支援事業 活動報告

私は2ヶ月間(平成27年1月10日〜3月12日)、日本赤十字社の保健要員としてフィリピン中部台風復興支援事業に参加しました。今回は、本事業において私が実際に行った被災地域の小学校と中学・高校での活動を報告しました。

フィリピン共和国は、2013年11月8日に襲来した台風ハイエンにより、甚大な被害を受けました。特にセブ島北部のダンバンタヤン郡では約90%の家屋が全壊もしくは半壊の被害を受けました。日本赤十字社は現在、ダンバンタヤン郡で3年計画の本復興支援事業を行っています。本事業は、住宅・生活再建、給水衛生、保健医療、防災に関わる活動で構成されており、被災前よりも災害に対して抵抗力のある地域づくりを目指して活動を行っています。

私の主な役割は、小学校と中学・高校の衛生設備(トイレや手洗い場)の改修のための調査、子どもたちへの衛生・防災教育を行うための準備、青少年赤十字の組織化を、フィリピン赤十字社のスタッフと共に行うことでした。活動報告では、実際に行った学校での調査や、支援対象校の子どもたちの様子を写真と共に紹介し、自身の学びや感じたことについて発表しました。

本事業を通して、私は日本赤十字社の要員として国際協力の現場で働くことが出来た事を誇りに感じるとともに、赤十字のネットワークを駆使した支援の意義を感じることができました。赤十字社は、日本だけではなく世界に189社あり、平時から人道支援活動を行っているため、地域住民から信頼を受けている組織であるという土台が各国にあります。よって、緊急時に諸外国の赤十字社が支援に入っても、受益国の赤十字社と共同して活動することで、本当に必要としている人々に支援の手を差し伸べることができます。今回の活動においても、被災した人々が逞しく前進していく姿に直に触れながら活動をすることが出来た、大変貴重な2ヶ月間でした。

64_2 64

(写真左 : ランチョンミーティングで発表する時枝助手)
(写真右 : 支援対象校の子どもたち)