開催日20140117
テーマ「国際保健・看護Ⅱ 研修報告 家族愛あふれる国~変わっていくものと変わらないもの~」
講師「国際保健・看護Ⅱ」海外研修 参加学生

「国際保健・看護Ⅱ 研修報告 家族愛あふれる国~変わっていくものと変わらないもの~」

 

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2013年8月3日~10日の7日間、「国際保健・看護Ⅱ」の科目で3年生18名がベトナムを訪問しました。この研修を通して、日本社会が物質的に豊かになってきたのと同時に、核家族化や高齢者の一人暮らしが増加しつつある中で、ベトナムの人々のように家族の繋がりを大切にし、家族に対して感謝の気持ちを伝えることが重要であると考えました。

今回、国際保健・看護Ⅱの研修で私たちが実際に見たこと、経験したこと、考えたことを多くの人に知ってもらいたいと思い、また、今後の学会発表に向けての準備として「国際保健・看護Ⅱ 研修報告 家族愛あふれる国~変わっていくものと変わらないもの~」のタイトルで2014年1月17日第10回ランチョンミーティングを開催しました。

最初に研修内容をまとめたDVDの映像を5分間流し、ベトナム社会主義国の概要について話しました。この説明時にベトナムの民族衣装であるアオザイを着た学生が前に出て披露したことで、参加者に興味を持たせることができたと思いました。次に、協定校の一つであるナムディン看護大学の学生とのケーススタディと交流活動について、国際協力機関・診療所・病院では日本の医療環境と設備の違いについて、ハノイ平和村ではベトナム戦争時の枯葉剤の影響を受けた子どもたちとの交流活動について写真を交えて話しました。最後に、考察として「ベトナムの保健・医療と日本の保健・医療との違い」と「自分たちに必要なものとして、①コミュニケーション・スキルズ、②強い向上心、③異文化理解能力の獲得・向上」について話しました。なぜ、自分たちに必要なものとして3つ挙げたかというと、研修中、相手に自分の伝えたいことを伝えることが出来ないもどかしさを感じたり、文化の異なる相手と関係を築くときにその国独自の文化を理解したりする必要があると感じたからです。

今回のランチョンセミナーに参加していただいたのは、学生と教員を含め45名でした。発表後の質疑応答の時間では、教員や学生から、ベトナムの看護制度について、グループディスカッションの事例について等いくつかの質問を受けました。上手く質問への回答ができず、発表の準備がいかに重要かを痛感しましたが、このように質問が出てきたということは、参加してくれた学生や教員の皆さんがベトナムの国や研修内容を知り、異国の生活・国際保健看護活動への関心、海外研修への参加希望の思いを感じてくれた故の結果だと思います。今後、福岡県、愛知県で開催される学会で発表を予定しています。その際は、研修を通して感じた死生観の違いによる葛藤や、日本の医療環境の基準をベトナムの医療環境に当てはめるのではなく客観的に物事を見つめる必要があることを、より多くの聴衆者に伝えることができるように、今回の発表の反省を活かして十分な準備を行い、学会発表に臨んでいきたいと思います。