
第9回ランチョンミーティングを開催しました。今回は本学の位置する宗像市在住のセネガル人看護師、Mamadou Dieme氏を講師に招き、セネガルの看護教育の概要について講演いただきました。
Dieme氏はセネガルの首都にあるダカール大学を中退後、国立看護学校に入り直し看護について学びました。日本では看護師は女性の職業というイメージが強いですが、セネガルでは女性よりも男性が多い職業だそうです。看護の教科書はなく、すべては講義中にとったノートが教科書の代わりになります。そのため、居眠りをしている暇はなく、必死で講義を聴いていたそうです。実習はとても重要で、日本のように病院での実習にも行きますが、村の診療所でも実習を行います。ここでは、患者の診察の仕方、そして処置や処方について学ぶそうです。
実習を経て、最後に待っているのは国家試験です。これは、知識を問う筆記試験と、実際に患者を診察している場面を教員や医師が確認する技術試験の2つがあります。この2つをクリアして初めて、看護師としての資格を得ることができるそうです。
今回の講演で、同じ看護師という職種であっても国によって役割が異なること、そのため教育も全く異なることを改めて知ることができました。今後Dieme氏には、セネガルの看護シリーズと題して看護師の業務の実際などについて講演いただく予定です。みなさんも看護について、看護師の役割についてグローバルに考える機会を持ってはいかがでしょうか。次回の参加を心よりお待ちしています。