開催日20140702
テーマ聖アンソニー看護大学との交流
講師本学 国際看護実践研究センター長 五十嵐清 本学助手 橋爪亜希

聖アンソニー看護大学との交流

本年(2014年)2月23日~26日に五十嵐センター長と橋爪で訪れた聖アンソニー看護大学の概要と見学した施設について紹介しました。教職員および学生が30名程集まりました。学生の中には、海外への留学を考えている学生も多いようでした。

まずは、五十嵐センター長から、聖アンソニー看護大学およびその設置母体である聖フランシス修道会の概略説明がありました。さらに、聖アンソニー看護大学は、看護師・看護専門家の教育に特化した、Upper Division 教育システムによる 学部3・4年生(在学生227名)と大学院(修士課程58名:現在臨床博士課程設置を申請中)の大学であること、その学生たちが大学運営への積極的な参画や専門家意識を持って授業を受けていることなどの紹介がありました。

また、聖フランシス修道会の創設者フランシス・クラッセ初代院長と、赤十字の創設者であるアンリ・デュナンは普仏戦争(1870年)での傷病兵救護を通じて関わりがあり、双方の大学の教育理念には共通するところが多く、聖フランシス修道会のジュデス・アン・デュパル院長をはじめ皆さんが私たちの訪問および本学との交流を温かく受け入れてくださいました。

次に、見学させていただいた大学や病院の様子を橋爪が紹介しました。大学と病院がスムーズに連携が取れる環境があることや、看護や医療の質の向上のために病院が行っていることなど、写真を中心に話しました。日本とは違う医療システムや文化のなかでどのような看護が行われているのか、学生や教員が実際に見て学ぶことで、看護師としてのキャリア形成や大学教育や看護教育について考えるきっかけになるのではないかと考えています。

本年5月に両大学は交流協定を結び、教員の研修・研究プログラムは具体的になっておりますが、学生の交換留学制度を整えるまでには、まだ時間はかかります。しかし、日本に行ってみたいというアメリカの学生もおり、少しずつ具体的な交流計画が進んでいくのではないかと考えています。まずは、短期間の研修プログラムなどの参加から少しずつ交流の機会を増やしていきたいと思います。

 

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写真左:聖アンソニー看護大学のキャンパス
写真右:聖アンソニー看護大学で協議終了後に学長および大学の先生方と記念撮影