8月9日から16日、国際看護コースの6名は、国際保健・看護Ⅱの科目でベトナムへ研修に行きました。今回の研修テーマは「救急法-BLS(一次救命処置)と包帯法について学ぶ」です。
ベトナムでは交通事故が多いにもかかわらずBLSを学ぶ機会がないこと、救急車が有料であること等から救命率は低い傾向にあります。そこで、国際交流協定校であるナムディン看護大学の学生と共にBLSと包帯法を学習し、他の学生への研修を実施することになりました。ナムディン看護大学にはAEDがないため、日本赤十字社福岡県支部からトレーニング用バイリンガルのAEDをお借りし持参しました。ベトナムの学生にとっては初めて見て触るAEDであり、体験でした。事前学習をふまえ協働で実施した研修会は、学生にも先方の先生方にも好評で、学びの多いものとなりました。
交流会では、日本の浴衣やベトナムのアオザイの衣装を交換し、浴衣を心待ちにしていた学生たちの笑顔がとても印象的でした。書道や折り紙を使った風鈴づくりなども体験してもらい楽しむことができました。
一次医療施設である地域のヘルスセンターにも訪問し、住民の健康管理について学びました。ここでは「高齢者の生活背景と健康課題」について学習し、農作業等による腰・肩・足の慢性的な痛みが多いことを考慮し、ストレッチを取り入れた体操を実施しました。地域の高齢者10名が、楽しみながら参加して下さいました。
研修を通し、ベトナムの学生と文化や考え方の違いや思っていることをうまく伝えられないことから意見がぶつかることもありましたが、意見を出し話し合うことで相手を知り、多様な考えを尊重しながら協働することの大切さを学ぶことができました。