赤十字活動Ⅱの科目で、スイスのラ・ソース大学とインドネシアのアイルランガ大学の学生とともに3週間にわたり災害管理について学びました。
1週目は学内での災害に関する基礎学習と地域を理解するための活動を行いました。災害に関する講義や一次救命処置の演習、高齢者体験を通して、災害時に直面する課題や赤十字の役割について理解を深めた後、ハザードマップを用いた大学周辺の地区踏査を行い災害のリスクを確認しました。また、各国の災害対策を比較し、災害への備えに必要な知識や活動について話し合いました。
2週目は実践的な活動と地域コミュニティとの交流を行いました。福岡市防災センターでは、消火活動や震度7の揺れを体験し、災害への備えの重要性を再認識しました。宗像市の離島である大島では、災害に備えるというテーマで、地域の高齢者や小学生とともに、段ボールトイレの作成、防災リュックの準備、簡単な体操を実施しました。これらの活動から、日ごろから災害への備えをしておくこと、地域において協力、信頼、相互扶助関係を構築しておくことの重要性を改めて考える機会になりました。
3週目は、医療施設における危機管理と対応についての学習と成果発表を行いました。福岡赤十字病院を訪問し、赤十字病院の使命と役割、看護部の活動(災害看護を含む)、国内外の救護活動について学びました。産婦人科病棟では、外国人の妊産婦さん向けた多言語の資料、火災発生時の避難方法等を学びました。最終日には、3週間の学習成果を発表しました。国や文化、言語の違いを乗り越えて協力し、災害時にはコミュニケーション、協力・協働が重要であると改めて実感しました。