10月17日(木)、学部2年生を対象に、老年看護Ⅰで高齢者疑似体験演習が実施されました。
この演習では、高齢者の疑似体験ができるスーツを着用し、高齢者役、看護師役、観察者役に分かれて演習を行い、加齢に伴う身体機能の変化について学びます。今回は、学部4年生の5名がSA(Student Assistant)として参加し、誰かに何かを伝えるには、教える側がしっかり準備して挑まないといけないことなど、大変勉強になりました。
高齢化が進む日本では、医療現場だけではなく地域にも多くの高齢者がいらっしゃいます。今回の演習をとおして3つの役割を経験することで、高齢者が生活上どのようなことに不便を感じているのか、安心した生活を保障するために、どのような取り組みができるかを考えてほしいと思いました。そして、これから実習に行く2年生の皆さんが高齢者にどのような看護介入ができるかをイメージするきっかけになったら嬉しいです。
また、高齢者疑似体験を通して高齢者の身体的特徴を理解し、赤十字大学の学生として、困っている高齢者に手を差し伸べられるようになってほしいと思いました。
【参加したSAの感想(5名)】
小川舞桜:わたしはSAとして、いかに楽しく看護実践をしてもらえるか、そして看護について興味を持ってもらうかを意識しています。後輩が楽しそうに演習をしている姿を見て、その時々で考えた看護介入や看護観、そして疑問などを大切にして、実習にもつなげてもらいたいと思いました。
駒村玖典:初めてSAとして参加しました。緊張しましたが、後輩たちが楽しそうに演習している姿をみてリラックスできました。授業で先輩後輩が関わる機会はお互いにとって良い刺激になると思うのでこのような機会が増えたら良いなと思いました。
調雄史:SAとして新たな視点で授業に参加することができました。また、後輩たちの柔軟な発想や感想に触れることで、多くの新しい学びを得ることができ、とても良い刺激を受けました。今回の経験を通じて、自分自身も成長できたと感じています。
平山達也:私自身初めてのSAで、どんなものなのかとても緊張していましたが、2年生の元気で楽しそうな姿を見て、「自分にもこんな時期があったな」としみじみ感じ、「これから頑張れよ!」と応援する気持ちが芽生えました。SAは楽しかったです。
矢野東弥久:初めてSAとして演習に参加した経験は、私自身のこれまでの学習を振り返るきっかけとなりました。模擬患者さんと同じ目線に立ち、できることをその場で模索し、実践しようとしている2年生の一生懸命な姿に心が温まりました。私自身も、心温まる看護の実践者でありたいと再認識しました。ありがとうございました。
①お年寄り疑似体験 おもりが入ったスーツと視覚障害ゴーグルを着用して杖をついて歩いてみよう:SA小川舞桜さん
②お年寄り疑似体験 スーツを着用することで加齢に伴う身体機能の変化がわかります:SA矢野東弥久さん
③お年寄り疑似体験 視覚障害ゴーグルをつけて文字を書いています:SA調雄史さん
④お年寄り疑似体験 紙コップに上手に入れることができたかな:SA駒村玖典さん、SA平山達也さん