私たち1年生は、9月11日から9月26日にかけて、「様々な施設で展開されている赤十字活動の実際に触れ、地域で生活する人々の生命や健康、生活を守るために赤十字が果たす役割について理解を深める。」という目的のもと赤十字フィールド体験実習を行いました。
前期1クオーターでは、「赤十字原理・活動論」で「人道」を実現するための「7つの基本原則」や「赤十字の活動・使命」について学修しました。今回の実習では活動の実際を学ぶため佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館、日本赤十字社福岡県支部、福岡赤十字病院、九州ブロック血液センター、献血ルーム(おっしょい博多、キャナルシティ、天神西通り、くろさきクローバー、魚街銀天街)、特別養護老人ホーム(やすらぎの郷、豊寿園、大寿園)を訪問し、実習させて頂きました。
実習前にグループで事前学習を行い、各施設における「活動のテーマ」と「何を学ぶのか」を明確にして実習に臨みました。どの施設においても赤十字の理念のもとに活動が行われ、人々の生命や健康、生活が守られていることがわかりました。特に印象に残っているのは最初に訪問した佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館でうかがった佐野常民の言葉です。「文明開化といえば、人はみな法律ができること、精密な機械ができることなどと言うが、私はそれだけだとは思わない。赤十字のような活動が盛んになることをもって、文明開化の証としたい」。ドローンのような高度な技術が戦争に用いられたり、自然災害が頻発する現代社会において、「博愛の精神」が世界を平和に導くことを強く願うとともに、赤十字の学生として、またひとりの人間として「人道」を重んじた看護を提供できるよう、努めたいと思います。
<左>佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館:佐野常民の生涯について学習しました
<右>九州ブロック血液センター:協力いただいた献血が血液製剤になるまでの過程を学びました
<左>福岡赤十字病院:病院概要や看護部の活動について学習しました
<右>日本赤十字社福岡県支部:災害時の救援について学びました