第3回カフェ・ミーティング「CDC(アメリカ疾病予防センター)への道」を開催しました

第3回カフェ・ミーティングでは本学の卒業生(2期生)でCDC(アメリカ疾病予防センター)に勤務されていた権藤夏子さんにお話をしていただきました。

権藤さんは本学で看護師と保健師の資格を取得し、在学中に本学の名誉学長である喜多悦子先生との出会いを機にアメリカで保健学を学びたいと志したとのことでした。学生の中には海外の大学院に興味を示す学生もおり、権藤さんがアメリカの大学院で学んだことや、少し現実的なお金の話まで、ざっくばらんにお話いただきました。看護師の視点だけでは補えない公衆衛生学の奥深さ、日本と海外での疾患の捉え方や改善への取り組みの違いなど、アメリカで学び実践への繋げてきた権藤さんだからこそ語れる興味深い内容でした。アメリカでは、看護師の立場からアメリカの循環器疾患をどのようにコントロールするか、という課題を掲げ改善に尽力されていました。

最後には学生に向けてのメッセージがあり、EQUALITYとEQUITYの違いについて述べられました。足りないものを平等に補っていては、それは本当に人を救うことはできず、もともと持っている健康状態や教育レベルの違いに対して、同じ医療を提供しても根本的な改善には繋がらないとお話されていました。権藤さんの熱いメッセージを聞き、誰しもに平等な医療を提供するだけでは救えない命があり、最低限担保され基盤となるものがなくては、公平な医療を提供し、安全な生活を送ることができないと思いました。

今回は、本学の卒業生ということもあり、学生は興味津々で将来のことを想像しながら話を聞いていました。また卒業してから世界で活躍している先輩の姿を見て勇気をもらい、学生である私たちの未来はとても明るく、努力とやる気次第で何でもできると思いました。海外で働くことの難しさを痛感した一方、日本にいるだけでは見えない景色もあり、海外への挑戦を機に自分自身も成長し、様々な考え方を持った人と働くことで、視野を広げることができることを学びました。このカフェ・ミーティングを機に学生のうちに多くのことに挑戦し、自分自身がどのようなことに興味があるのか、“自分を知る“ことをしてみたいと思いました。

学部3年 小川舞桜

 

2023.6.13_①ミニオープンキャンパス実施報告_入試広報課
昼休みに続々と集まる学生達
2023.6.13_②ミニオープンキャンパス実施報告_入試広報課
熱く語ってくれる権藤さん