国際看護コースの3年生2名は、国際保健・看護Ⅲの授業として国際交流協定校であるスイスのラ・ソース大学へ2週間、短期留学しました。スイスでは、授業や実習、観光地めぐりなどたくさんの経験をさせていただきました。
初日にラ・ソース大学の歴史や校内紹介をしてもらいました。ラ・ソース大学の校内で特に驚いたのは別館の演習室です。演習室には一部屋ごとにカメラが設置してあり、演習を行なった後、他の学生とフィードバックを行えるようにしていました。特に与薬の演習では、使用する薬剤は実物に近いものが準備され、リアリティを追求した演習になるよう工夫されていました。
授業では、老年看護、精神看護、母性・小児看護、エンドオブライフなどの幅広い講義を受けました。どの領域でも1人の患者を多職種連携によりサポートすることや多様な文化や宗教に配慮した看護を行う大切さなどを学びました。
スイスの学生と2人1組になりEHC病院のがん外来と外科で実習も行いました。スイスの看護学生は、日本と異なり1人で滅菌操作や与薬、採血、看護記録の入力などを行なっており、看護学生も1人の看護師として実習をしていました。また、外科病棟では患者さんの目の前で看護師が患者情報の引き継ぎをしていました。患者の目の前で引き継ぎを行うことで患者自身も病態の理解を深めることができるほか、看護師と患者の信頼関係の構築の機会になるので行なっているそうです。日本では見たことのない引き継ぎのスタイルで新鮮でした。
観光地では首都のベルンやFood and Healthというミュージアムに行きました。スイスの街並みや歴史を知ることができとても楽しかったです。休日はスイスの学生と一緒に交換留学をしていた広島日赤の学生と観光もでき、とても充実した2週間でした。
今回の研修で、多様な国籍の人が暮らすスイスならではの、異文化や異宗教に対する看護を学びました。日本も外国人が増加しているので、今後はそのような幅広い視点も持ちアセスメントとケアを実践できる看護師になれるよう努力したいと思います。
ラ・ソース大学のエントランスにて |
実習場所であるEHC病院にて |
休日のスイス学生と 広島日赤生との集合写真 |