2022年7月26日に「地域で取り組む防災・減災~高齢者の特性を理解して~」を開催しました。
参加者は、第1回目の公開講座から引き続き参加された方を含めて20名の地域住民の皆様でした。今回は、台風や豪雨災害時に、高齢者と同居する家族がどのようなタイミングでどこに避難するのかを考えるため模擬家族を作り、チームで考える講座でした。チームのお一人がお年寄り体験スーツ(想定年齢80歳以上)を着用し、高齢者に起こる身体の変化を体感しながら実際に様々な生活動作を体験してもらいました。
体験後「高齢者への配慮や支援の必要性を実感した。」「車椅子を押して逃げるのにどの程度の困難があるのか一度試してみようと思った。」などの感想が聞かれました。また、受講後アンケートでは、セミナーを受講して防災・減災に対する意識が変化したかという質問に「全員が変化した」と回答しており、受講満足度も非常に高い結果でした。「今回の学びや体験を地域に持ち帰り伝達したい」という感想も多く寄せられていました。
また、今回の講座は、学部4年生5名が、サポートメンバーとしてボランティアで参加しました。学生5名は、大学生活最終の病院実習で『高齢者看護』をテーマに選んだ学生たちで、臨地実習での学びをさらに深めるために参加しました。学生たちは、参加された住民の皆様の防災・減災に対する意識の高さに、大いに刺激を受けていました。参加者のご意見の中には「現役の学生さんの参加が良かった」というご意見もいただくことができ、学生たちとって貴重な体験となりました。
本公開講座は、4回シリーズです。第3回目は8月に認知症に関する講座を開催しますが、すでに満席になりました。今後も、皆様のご意見を取り入れた公開講座を企画してまいります。
(※ 2022[令和4]年度開催予定 公開講座 全4回のご案内はこちら)