5月26日に第11回国際フォーラムをオンラインライブで開催しました。5月は赤十字運動月間でもあり、ウクライナ人道危機も踏まえ、【「赤十字と国際人道法」から平和を考える】をテーマに、赤十字国際委員会駐日代表のレジス・サビオ氏を講師として招聘しました。
現在最も人道支援が必要とされている状況であるため、このような時宜に国際フォーラムを開催され、貴重な機会をいただいたことに感謝をしているというお言葉とともに、世界の紛争の現状、赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross )の活動と、国際人道法の重要性についてご講演いただきました。
武力紛争はこの20年間増え続け、2億8千万人が人道危機に瀕し支援を必要としており、1億人が難民や避難民となっています。赤十字運動はこうした人道の危機禍において最前線で、誰よりも早く、最後まで寄り添う活動をしていることが伝えられました。しかし、ICRCの活動地域では、国際人道法が守られず、安全確保ができない状況のため活動がしにくい現状があると言います。そこで、国際人道法の普及の重要性や国際人道法をわかりやすく説明したアニメの動画を交えながら、私たちに教示下さいました。私たちができることとして、まずは正しく国際人道法を理解すること、そして普及していく必要があることから、日本の教育の場でもできる活動であることを実感しました。オンラインでの開催だったため、本学教職員・学生のみならず、赤十字関係機関もご参加いただき、本学のモットーである「ひとりを看る目、その目を世界へ」と向ける貴重な機会となりました。