2021年2月25日に「日本の性教育の現状と問題点〜性教育に向けて、いま私たちにできること〜」をテーマに、第20回国際シンポジウムを開催しました。今年度の開催方法は新型コロナウイルスの影響によりオンラインでの開催となりましたが、当初予定していた定員50名を超え、なんと64名もの方の参加がありました。
第一部では学生の基調報告を行い、日本の性教育の現状を歴史や文化を通して理解し、その上で学校や家庭の性教育の現状について発表しました。そして海外の性教育にも目を向け、オランダとフィンランドの性教育についても発表しました。
第二部では助産師の内田美智子氏に「日本の性教育実践から見えた現状と課題について」をテーマに講演を頂きました。学校での性教育、家庭での性教育の問題点とは何であるか、子ども達に関わる大人の役割と関わり方について、性教育はオールマイティーではないことなど、内田先生が助産師・講演活動の中で経験されたことを聞くことができました。
講演後はグループに分かれて「私の目指す性教育」をテーマにディスカッションを行いました。「家族と性の会話はしてもよいが、していい会話としなくていい会話がある。それを考えながら、親とも性について話すと良いのではないか」「性教育は食育などにもつながり様々な視点から考えることができる」など、みなさんから多くの意見が出されました。非常に有意義なディスカッションになったと思います。
今回のシンポジウムの目的としていた、日本の若者の性教育の現状と課題について学び、意見交換を通して、参加者全員が性教育ついて今自分に何ができるかについて考えることができたと思います。シンポジウム実行委員の中では「親に性について話せる内容は相談していきたいと思う」「友達だからこそ相談できることもあると思うので正しい知識を身につけて、友達も自分も守っていけるようにしたいと思う」などの意見が出ました。
最後になりましたが、貴重なご講演を賜りました内田美智子氏をはじめ、当日参加くださいました皆様に心より感謝申し上げます。
<グループディスカッションをしている様子>