「がんばれ共和国 阿蘇ぼうキャンプ」にボランティアとして参加しました

私は8月17日から19日の2泊3日、「がんばれ共和国 阿蘇ぼうキャンプ」にボランティアとして参加しました。
このキャンプは難病の子ども支援ネットワークが難病と闘っている子どもたちと家族が、病気や障害を乗り越え、互いに交流し新しい友達を作ることを目的に開いているものです。運営の方々、私たちボランティアは「みんなが楽しく安全に」を目標に日々準備を進めていました。このキャンプでは、難病を持つ子どもさんをキャンパー、その兄弟・姉妹をキッズと呼びます。私はキッズの女の子を担当しました。とてもしっかりした可愛らしい女の子でした。キッズとは、ご飯を食べたり一緒にお風呂に入ったりと日常生活をともにしました。また、熱気球に乗ったり、ステンドグラス作り体験をしたり、キャンプの企画の1つである夏祭りに参加したりしました。このように密な時間を過ごしているうちに家族の一員になったような感覚がありました。3日間という限られた時間の中でとても濃い時間を過ごしたように思います。
このキャンプで特に思い出に残っていることが2つあります。
1つは、家族と家族担当のボランティアでみた星空です。福岡にいたら見ることができないたくさんの星が瞬いていて、思わず感嘆の声を挙げました。人生で初めて天の川を見ることができ、感動しました。キッズをおんぶしながらみんなで空を見上げて星座を観察したあの夜は私にとって一生の思い出です。
2つめは、夏祭りです。私たちは1か月程前から運営の方々の要望により、麻生専門学校の方々とともに夏祭りの計画を立てていました。私たちは輪投げなどの屋台を担当しました。前述したように「みんなが楽しく安全に」を考えながら輪投げを作ることは想像以上に困難であり、何度も学年全員で話し合いながら作成していきました。不安と緊張の中夏祭りが始まると、会場の中は笑顔と笑い声で溢れていました。夏祭りイベントの最後に、広い庭で高くあがった花火を見たときに今まで頑張ってきたことやみんなが楽しんでいた光景を思い出し、涙がでました。
また、大きな学びもありました。私は3日間過ごす中で、キッズたちの心を知りました。私が担当した家族は私の理想の家族で、子どもたちへの愛に溢れていました。しかし、甘えたい年ごろであるということもあり、キッズはずっと私から離れませんでした。また、「将来の夢は何?」とキッズに質問したところ「お医者さんになる。お医者さんになって、お姉ちゃんを治す。」と言っていました。キッズたちはしっかりしなければならないという気持ちを持ちながらも本当は甘えたいという気持ちを抱えていることを知りました。私はボランティアとして精一杯一緒に遊んだりコミュニケーションをとったりしながら、信頼を築いていくこと、またそのようにすることで気持ちを預けることができるような関係になることが重要であると感じました。
私はこの3日間でたくさんの思い出と学びを得ました。私は卒業してからもキャンプに参加したいと考えています。今回学んだ子供たちの気持ちを大切にしながら看護師としてまた参加していこうと思っています。(4年生 松村香奈)

私は今回初めてこのキャンプに参加しました。参加したきっかけは、過去に先輩たちがこのキャンプに参加している様子を写真で見て、単純に楽しそうだなと思ったからです。しかし自分が担当するキャンパーさんと対面してからは、緊張と不安でこれから2泊3日楽しく過ごせるかなと心配になりました。最初はうまく話しかける言葉が見つからなかったけれど、ささいなことでもとにかくたくさん話しかけることを頑張りました。すると、キャンパーさんが笑ってくれたりしてとても嬉しかったです。今回はこのキャンプが25周年ということで、2日目の夜に夏祭りが開催されました。私たちの大学のボランティアメンバーも企画の段階から参加し、輪投げゲームやパットゴルフゲーム、景品引きコーナーを準備しました。この企画はキャンプに参加する人全員が初めてすることだったので、準備は大変でしたが、キャンパーさんやキッズが楽しんでくれている様子や、ご家族のみなさんの喜んでくれている表情も見ることが出来て私も嬉しかったです。スタッフの方々は様々なご家族の方によく来たねと声をかけていて、長年参加しているからこそ、家族のような絆が生まれているのだなと感じました。このように声をかけて支えてくれる暖かい人たちがたくさんいるから、ご家族の方もまた参加しようと思えるのではないかと感じました。私はまだキャンパーさんに寄り添って話しかけることしかできなかったので、看護学生としてもっと技術を磨き頑張っていこうと思いました。たった3日間という短い時間でしたが、キャンパーさんとその家族の方と仲良くなれて、これからの勉強へのやる気も上がって、とても貴重な経験をさせてもらうことが出来ました。ボランティアとしての参加でしたが、自分自身もすごく楽しませてもらったので、またぜひこのキャンプに参加したいと思います。そしてまた、がんばれ共和国に帰ってきたキャンパーさんとご家族のみなさんに会えることを願います。(1年 妹尾妃那子)
済:2018.09.28阿蘇ぼうキャンプ①
済:2018.09.28阿蘇ぼうキャンプ②