今回、私たちはインドネシア国立アイルランガ大学の短期留学プログラムに参加させていただきました。まだ1年生ということもあり、学びが十分ではない状態であったにもかかわらず、アイルランガ大学の教職員、学生の皆様、医療施設の職員の皆様は温かく迎え入れてくださいました。初めて見学させていただいたことや学んだことなどが多くあり、とても良い経験になりました。
病院見学では、大学付属教育病院と感染症を対象とした病院を訪問しました。大学付属教育病院では、ICU, NICU、産婦人科、ERなどを見学させていただきました。ICUでは1時間ごとに看護師が患者の状態を観察してカルテに記録し、そのカルテを医師や理学療法士等と共有していました。また、看護師は各部屋の「ベッドサイドモニター、ナースステーションのセントラルモニターを注意深く観察し、瞬時に患者の状態を把握し対応していました。モニターの異常に気付くためには、心電図やバイタルサインの正常値を理解しならなければならないこと、患者に一番近い存在である看護師の役割の重要さと責任の重さを痛感しました。また、この病院では各病棟が定期的にカンファレンスを開催し、そこには学生も入ることができ知識や情報を共有していました。
プスケスマスという地域保健センターの訪問では、地域の人にとって身近な医療機関であり、とても頼りにしていることを感じました。歯科や年配の方を優先して対応する相談室など多くの施設が一つの建物の中にあり、住民の方が利用しやすいよう工夫されていました。次にコミュニティにある地域保健センターの支所を見学させていただきました。そこでは保健センターのスタッフが地域のボランティアに血圧測定の方法を指導し、そのボランティアが住民の血圧を毎日測定し、健康状態を把握していました。また、市長から任を受けたコミュニティのリーダーも毎日地域を巡回し、問題が生じた場合にはすぐに市長や行政の担当者と連絡を取り、対応しているという話を聞き、市長と地域の繋がりが強いことを学びました。
今回のプログラムを通して基礎学習の大切さを痛感しました。これまでの復習はもちろん、これから始まる講義や実習にも積極的に取り組み、勉学に励んでいきたいと思います。
アイルランガ大学看護学部校舎 実習室での体験学習
アイルランガ大学付属教育病見学実習 院長先生にご挨拶
アイルランガ大学看護学部校舎前での集合写真
新飼友紀乃 山城桃子