私たち4年生は生活治療援助方法(統合編)の授業において、専門性のある看護職者として必要な知識・技術などの能力が身についているか客観的評価を行うとともに、自らの課題解決に向け取り組むことを目的とした演習を行いました。演習では2事例の看護過程を展開し、対象に必要とされる看護計画を立案します。また、立案した看護計画をもとに対象への看護援助を3名1グループとしたグループで行いました。
演習後には2事例のいずれかの事例について技術試験があります。学生は主看護師役、介助者役、患者役に分かれ、提示された対象の状況を素早くアセスメントし、必要な物品の準備や観察、ケアを決定し看護援助を実施します。試験中は限られた時間の中で、対象の状況を考慮し優先すべきことは何かを決めること、正確かつ迅速にケアを提供することの難しさを実感しました。試験では、技術の手順や方法を思い出したり考えたりすることに精一杯で、対象への配慮が十分に出来ませんでした。
この授業で学んだことは、看護を行う上で、看護者側からの一方的な援助を提供するのではなく、それは対象が望んでいるものであるのかどうか、安全・安楽を常に考えながら行う必要があるということです。看護師は医療職者の中でも最も長く患者と接するため、患者の意向や気持ちを汲み取ることのできる立場にあります。患者のニーズや個別性を尊重した援助をしていくことの重要性を改めて考える機会になりました。残り少ない学生生活ではありますが、患者のニーズや個別性を尊重した援助を行うことができる看護師に近づくよう、精一杯頑張っていきたいと思います。
試験前の集合写真「これから試験ベッドに移動します」
試験中の様子「状況設定を読解し、援助を実施します」
試験中の様子「観察もしっかり行います」
4年生:粟飯原正晴、高口暢大、須嵜大智、栁貴瑛