疑似体験をしながら調理実習を行いました

 人間工学の科目で妊婦・高齢者疑似体験を行いました。
 この人間工学という科目は人間の能力・特性に合った機械装置や設備環境について学習し、保健医療分野への応用を考えるものです。今回の調理実習では、腹部と胸におもりがついている妊婦キットを装着して妊婦の疑似体験を行う人、耳栓をし、軍手をはめて高齢者の疑似体験を行う人に分かれました。
 妊婦の疑似体験を行った人は、体の重さから腰に手を回す動作をして、時折休憩をとる姿がありました。高齢者の疑似体験を行った人は、食材を切る動作、食器などを扱う動作で普段通りには動かない指先に苦戦しました。また、耳栓を装着しているため料理に関する指示の声が聞き取りづらく、ともに調理を行う友人との意思疎通の難しさを体感しました。
 自分たちの体を基準に物事を考えることが多いのですが、医療者となるにはより広い視野を持ち、様々な視点から物事を考えることが必要であることを、この調理実習で身をもって実感しました。
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1年生 大字菜々子