第7回日本赤十字6大学学生交流会を終えて

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<写真上:東看護部長による講話(熊本県支部にて)>
<写真下:アイスブレイキングの様子>

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<写真上:6討議結果(部分)>
<写真下:大学混合のグループディスカッション>
8月23・24日に、本学が担当校となり開催された第7回日本赤十字6大学学生交流会(以下、6大学交流会)に、本学から3年生9名、1年生7名が参加しました。この交流会では、毎年、北海道・秋田・東京・愛知・広島・福岡にある日本赤十字6大学の学生が約50名集まり、グループワークやディスカッションなどを通してそれぞれの学びや交流を深めています。今回は「熊本地震における災害救護と防災」をテーマとして、看護学生として何ができるか、地域の一員として私たちに何ができるかを考えました。
1日目は、熊本県支部を訪問させていただき、熊本県支部の藤島敦総務課長と熊本赤十字病院の東智子看護部長より、熊本地震後の活動についてお話しを聞きました。東日本大震災時の反省を活かし、心のケアチームと医療チームが一緒に行動したこと、発災時に対応できるためには、日頃の教育と訓練が重要になることを学びました。その後、熊本地震で甚大な被害を受けた益城町と御船町をバスで視察しました。ブルーシートで覆われた屋根、壊れてしまった家は地震の大きさを物語っていました。「4か月前にテレビで見た景色と変わらない現状を目の当たりにして衝撃を受けた」と言う学生もいました。
2日目は、各大学の大学紹介やアイスブレイキングから始まり、熊本地震の際、熊本に派遣された本学教員の清末定美先生の講話を聞きました。個への看護をする際、地域を意識することが大切だと教えていただきました。また、周りにある様々なものを駆使しながら生活を送るのが災害であるということを学びました。その後、この2日間を通して感じたこと考えたことを踏まえて、今回のテーマについてグループディスカッションを行いました。それぞれのグループで考えたことを発表し、様々な考えを共有することで学びを深めることができました。
私たちは、今回初めて6大学交流会に参加させていただきました。開催日前日に台風が関東を直撃し、全員揃って初日を迎えられるのか心配な面もありましたが、無事全員揃って開催をすることができました。今回の6大学交流会で同じ看護の道を目指す仲間や災害について考える学生と出会い、それぞれの考えを知ることは大きな刺激となりました。また、熊本地震の復興を願う6大学の学生の思いを知り、これからも赤十字の看護学生として積極的に活動していきたいと強く思いました。

記:1年生 植木碧、松本玲子