インドネシア看護継続教育老年看護カリキュラム開発(以下、カリキュラム開発)の本邦研修を開講いたしました。本邦研修は、厚生労働省への表敬訪問等で7月28日から始まっていましたが、本学に到着されたのが8月1日であったために到着当日に開講式を開会いたしました。このプロジェクトは、JICAの委託を受け、本学と国立看護大学校とが協働・推進しているもので、おととしの夏に続き2回目になります。
研修生はインドネシア保健省の役職の方々、看護大学の教員と大学のパイロット病院の役職の方々の合計20名(新規メンバーは5名)で、8月12日まで研修に参加されます。これまで、本学および国立看護大学校の老年看護領域の教員が短期専門家や調査団としてインドネシアに赴き、カリキュラムの開発に向けて意見交換を行って参りました。今回はカリキュラム開発の進捗状況の報告と意見交換、研修生のニーズに基づいた多様な研修(日本の老年看護専門看護師の教育・専門性・職務・コンピテンシー等)の実施と知識の統合を行い、カリキュラムの再検討やカリキュラム評価のためのツールを作成することを目指していきます。研修生の皆さんは非常に朗らかで熱心です。毎日、メンバーシップを発揮してカリキュラムがより良くなるようにと研修に取り組んでおられます。
最近の日本の夏は赤道直下のインドネシアよりも気温・湿度ともに高い日が多くなっていますが、気候や環境の変化に負けずに実りある研修となることを願っています。
記:インドネシア老年看護カリキュラム開発プロジェクト
プロジェクトリーダー 老年看護学 教授 姫野 稔子