生活・治療援助方法(統合)を終えて

術後患者のフィジカルアセスメント

術後患者のフィジカルアセスメント

 

術後患者のガーゼ交換の様子

術後患者のガーゼ交換の様子

 

本学では4年生後期に看護技術の科目として、「生活・治療援助方法(統合)」があります。この科目の目的は「専門性のある看護職者として必要な知識・技術等の能力が身についているか客観的評価を行うとともに自らの課題解決に向けて取り組む」です。授業は2事例の看護過程を展開し、最後に技術試験があります。
10月19日の初回の授業では、「創傷管理、褥瘡・スキンケア」について、福岡赤十字病院の皮膚・排泄ケア認定看護師の方が講義をしてくださいました。正しい知識で根拠のある技術を行わなければ、誤ったケアで対象に影響を及ぼすことも学びました。その後は事例ごとに立案した看護計画に基づき、グループで看護ケアの演習を行いました。演習には福岡赤十字病院の実習指導委員長や実習指導者の方もご参加くださり、指導・助言を頂きました。
11月13日に技術試験があり、この試験にも福岡赤十字病院の教育師長さんが参加され、コメントをいただきました。演習日だけでは技術が身につかず、空いた時間にも自己練習をし、試験に臨みました。試験では援助を実施する順序や方法を考えることに精一杯で、対象の状態を観察することができませんでした。また、ケアの必要性の根拠が曖昧で説明もできませんでした。演習と技術試験を通して、対象の欲求とそれがどの程度充足されているのかを見極める必要があるということ 、援助を行うにあたり目的や根拠が明確でなくてはならないことを痛感しました。看護の知識や技術をしっかりと身につけておかなければ、対象の負担になったり、ヒヤリハットにつながったりしてしまうということも再認識しました。そして、今後も練習を積み重ね、技術を習得していかねばならないことを学びました。私たちは、来年4月には看護師として臨床に出ます。今回の学びを生かして働きたいと思います。