1月5日に人間工学の科目で妊婦・高齢者疑似体験での調理実習を行いました。人間工学という科目は、人間の能力・特性に適合した機械装置や設備環境について学習し、保健医療看護の分野への応用を考える科目です。
今回の調理実習は、妊婦キットや高齢者スーツを着用し、手袋をはめ、耳栓をした状態で行いました。この実習の目的は、日常生活のなかで調理がいかに妊婦や高齢者にとって負担になるかを知り、その負担を軽減するためにはどのような工夫が考えられるかを考察することでした。
私は高齢者スーツを着用して参加しました。高齢者スーツの裾には重りが入っており、高齢者の方が感じる手足のだるさを実感する事ができました。この手足のだるさによって包丁で食材を切ったり、食器を洗ったりする事がとても労力を要することだと感じました。更に手袋をはめていることで物が滑りやすくなり、耳栓によって周囲の音が聞き取りづらくなる等不便な事が多くありました。
実習を終え、今まで講義で習った、座ったままで調理ができる調理台や持ちやすい包丁などがどのような要望に基づいて開発されたのかがよくわかりました。今後、病院実習などで実際に患者さんを受け持ったときに、今回人間工学で学んだ視点を大事にしてコミュニケーションをとっていきたいです。