1年生のフィジカルアセスメントでは、様々な身体診察法を学び学生同士で練習を行い、技術テストも実施しています。しかし、学生同士での経験しかなく、「実習に行った時にできるのか?」という不安もあります。そのため、本学では、宗像市の住民の皆さまにご協力をいただき、演習で模擬患者になっていただき、より臨床に近い体験ができるようにしています。
演習では、学生は緊張した表情で笑顔も忘れ、実施することだけに必死になっていました。しかし、模擬患者をしていただいた地域の皆様と接することで、笑顔や声かけの大切さ、そして正確な技術を提供することの重要性などに気づくことができていました。実際の患者さまの声に近い意見や感想をいただいたことは、学生にとって自分たちだけでは得られない学びであり、貴重な体験になっていました。今回の学びを今後に活かして、2年生では更に成長してほしいと期待しています。
以下、学生の感想を紹介します。
先日、私たち一年生は後期科目「フィジカルアセスメント」において、地域の方々に患者役になってもらい、演習を行いました。普段の授業で学んだことを活かしながら演習を行えばいいのですが、初対面の方が患者役になるだけで緊張してしまい、自分が何をすればいいのか分からなくなってしまう場面がありました。演習中には患者役の地域の方々との会話もなく、相手にこちらの緊張が伝わってしまう様な状況でしたが、私たちは自身の課題を見つけることができ、貴重な体験をすることができたと思います。これからは自身の課題を改善し、一人一人が将来の理想の看護師像に近づけるように努力していきます。