4年生専門性強化実習ⅠGood Practice賞表彰式

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先日、専門性強化実習Ⅰにおいて、主体的に実習の企画と実施を行い、優れたレポート記述を行った4年生3名にGood Practice賞が授与されました。受賞者の言葉です。

狩野遥香
私は、産業保健領域で実習を行い、職場巡視、安全衛生委員会への参加、健康教育の立案と実施、産業医面談・特定保健指導への参加、健康診断結果からの保健指導など、企業における産業保健活動の実際とその役割について学びました。特に、健康教育において、災害時など物品が限られた状況下での応急救護として、三角巾ではなくスーパーのレジ袋を用いた処置を紹介し、実際に応急手当てを体験してもらったところ、「ためになった」「いざというとき、今日のことを思い出したい」など高評を賜ったことを覚えています。専門性強化実習Ⅰは、学生が主体となって実習を作り上げていくものです。これから実習を行う皆さんにも今までの実習を振り返り、自分の興味や関心から、ぜひ充実した実習を行ってほしいと思います。どんな実習になるかは自分次第です。頑張ってください。

安藤仁美
私は、「離島における救急医療の在り方と現状および課題を理解し、看護師の役割について学ぶ」ことを目的として、島根県にある離島の病院で5日間、本土の救命救急センターで2日間の計7日間実習を行いました。私がこの実習を計画したのは、2、3年次に離島で生活する人々の暮らしに触れたこと、また、他国での看護の実際を知ったことで「緊急時にすぐに病院に行くことが困難な地域や状況の下、住民一人一人の生活や疾患などに目を向けながら、看護を実際に行っているところで実習したい」と思ったことがきっかけです。離島での病院実習では、救急時の対応の説明や実際の話を聴くこと、病棟や訪問看護先でのケアの実施や外来、往診の見学と一部ケアの実施などをさせていただきました。専門性強化実習Ⅰは、施設との調整など大変なことも多いのですが、その分、終えた後の達成感も味わえる実習でした。

山口貴生
私は、循環器病棟における看護師の役割と機能について学ぶため、2週間で2人の患者を受け持ち看護過程の展開を行いました。卒業後には循環器病棟で働きたいと希望しているため、この実習を通し、実際の看護師がどのように日々の業務を行っていて、どのようなことを大切にしているのかを学びたく、このような実習内容に決めました。実習目的を達成するために、心筋梗塞や心不全を患っている2人の患者を受け持てるよう実習病棟と調整を行いました。臨地実習がスタートするまでの学内実習期間には、循環器疾患に関わる解剖生理から疾患の理解までを学習しました。臨地実習中は、目の前の患者から学び、看護師の機能や役割を学ぶことができました。また、臨地実習後の学内では、実習目的についてのレポートを記述しました。この実習を通して、自分の理想とする看護師像の獲得にもつながり、とても深い学びを得た実習となりました。

以上3名は、専門性強化実習Ⅰの指導教員より推薦された後、4年次の実習科目を担当している教員らによる厳粛なる審査の元に選ばれました。その後、全教員の賛同を得て表彰が決定しました。これらの内容は、来年1月6日、3年生のレベルⅤオリエンテーションにて紹介される予定です。
3年生、2年生、1年生のみなさんも、3名の先輩が計画/実施した実習を超える有意義な実習が展開できるよう頑張ってください!