インドネシア国立アイルランガ大学看護学部短期留学に参加しました

写真(上)プスケスマス母子サービスセンター 写真(下)コミュニティーヘルスセンター

写真(上)プスケスマス母子サービスセンター
写真(下)コミュニティーヘルスセンター

 

写真(上)アイルランガ大学内ゲストレクチャー 写真(下)アイルランガ大学Dean学長(中央)

写真(上)アイルランガ大学内ゲストレクチャー
写真(下)アイルランガ大学Dean学長(中央)

 

本学の8番目の国際交流協定校であるインドネシア国立アイルランガ大学看護学部で、実習教育を中心とした学生・教員の短期留学プログラムに本学3年生の藤井紗也さんと3日間参加しました。全教員と医療関係者が私たち2人を温かく迎えてくださり、日本とは異なるインドネシアの看護や文化を日々学ぶことで、さらに異文化を学ぶ意欲が掻き立てられました。

  実習1日目は大学の教育体制についてオリエンテーションしていただきました。保健師と助産師は大学院での教育とのことで、日本が今後進んでいる教育をすでに実施していると感じました。

  実習2日目の午前中はプスケスマス母子サービスセンターを訪問し、助産師が1つの地区を担当しハイリスク妊産婦を管理する母子保健活動の取り組みを学びました。また、コミュニティーヘルスケアセンターでは日本よりも頻繁に乳幼児健診が行われていて、体重の発育曲線に従った栄養指導や助産師による育児相談により、母子共に心身の健康が守られていることを実感しました。午後からはゲストレクチャーとして日本の性教育についてアイルランガ大学5年生の約60名に講義をさせていただきました。本学のサークルオブピア活動として小学校での健康教育を紹介し、学生たちは興味深く真剣に話を聞いていました。インドネシアでは性教育はタブーとされていて、親も積極的に行わない現状があり、だからこそピアによる正しい性知識の理解が若者に必要になると思いました。

  実習3日目は実習施設であるソエトモ病院の産婦人科病棟に行き、看護師・助産師の業務を見学し、インドネシアにおける周産期医療や現状について学びました。

  私(大塚)が帰国後も藤井さんは実習を続けており、入院患者とコミュニケションを図りながら、ソエトモ病院での産婦人科外来や分娩室、精神病院、ハンセン病病院を訪問し、病院での看護師・助産師の役割について学んでいます。藤井さんは今後のクリティカル実習で、特に日本で重要視されているプライバシーの保護や個別性の看護、evidence based nursingについて学んでいく予定です。

  今回のプログラムを通して、日本とは違うインドネシア人の柔軟な姿勢と細やかな看護を学ぶと同時に、人口が増えて続けていく中で看護の質を保つための懸命な努力を間近に見ることができ、今後は私自身日本だけでなく世界の人々の健康と教育の発展に真摯に努力したいと思います。