本年7月27日から8月2日まで聖アンソニー看護大学夏季研修 プログラムが実施されました。さる本年の5月に聖アンソニー看護大学との国際交流協定校の調印が行われてから初めての教員の研修プログラムでした。
参加者は熊本赤十字病院から2名、筑波大学病院1名、筑波大学2名、本学2名、合計7名でした。 研修は2部構成でおこなわれ、本学学長浦田喜久子、成育看護領域の私(エレーラ)が第一週目クリニカルナースリーダー(CNL)認定研修に参加しました。
コースリーダー聖アンソニー大学竹熊麻子准教授とダーモディー・ディナ准教授によって準備されたプログラム内容にそって、米国の医療、看護実践、教育について学び、CNL認定試験の概要、CNLとしての資格に必要なコンピテンシーなどの講義を経て、ミシガン州にある聖ジョセフ病院にてCNLの活動をシャドウイングし、CNLの活動と課題についてブリーフィングとディスカッションを通して理解を深めました。
全米初CNL認定試験は2007に実施され、アメリカの看護にもCNLは新しい認定分野です。CNLとは、エビデンスに基づいた患者ケアコーディネートやヘルスリスクアセスメント、チームコミュニケーション及びケアの質の向上に携わるヘルスケアリーダーとしてのスペシャリストです。CNSと力を合わせて病棟(外科、産科、ICUなど)、在宅、地域など、様々な領域で複雑なケアの場面で活躍しています。CNLの認定は、修士号を取得したRN(Registered Nurse)で、病態生理学、クリニカルアセスメント、経営管理、疫学、ヘルスケアシステムリーダーシップ、臨床情報科学が含まれる専門性の高い看護コースを受講し、資格審査後に受けることができます。日本にも、CNLを導入することで、臨床の看護実践の質が高まることが期待できます。
研修の間に聖アンソニー看護大学学長、学部長に時間をいただいて、今後の教員・学生交換プログラムの実施についても話を進めてきました。
写真上段:聖アンソニー看護大学、本学スタッフ(前列左:浦田学長 後列右より2番目 エレーラ准教授)
写真中段:研修の様子(左:講義について参加者と意見交換する浦田学長)
写真下段:ミシガン州セントジョセフマーシー病院のCNLと研修参加者