平成26年5月25日(日)に宗像地域医療センターにおいてコールメディカルクリニック福岡が主催の「地域医療塾」が開催されました。塾長は院長の岩野先生で、この塾は保健医療職を目指す若者と一緒に今の時代に求められる医療とは何かを一緒にさがす場を持つために企画されたものです。今回のテーマは「生きるに寄り添うとは」でした。
本学からは、4年生3名、3年生4名が参加しました。そのほか、医療従事者をはじめとし、NPO法人で活動されている方や地域の住民の方が参加されていました。開催時間は10時から約2時間程度で、授業方法は、岩野先生がまず講義をされ、その後、テーマに沿って討論形式で考えるというものでした。
講義は「在宅医療のすすめ」のタイトルで行われました。現在、高齢化社会が進んでいる中で、在宅医療に対するニーズは非常に高まっており、在宅医療を考えることは地域医療において重要なキーポイントであると考えられます。
岩野先生の講義で一番印象深かったのは、「患者が選択肢を持てる医療を提供する」という言葉でした。人々が「選択肢を持てる」ということは、「その人らしく生きる」うえでとても大切なものだと思いました。今回の討論会には地域住民の方も参加されていました。医療に携わる者だけで今回のような機会を設けると、偏った考え方が生じてしまいます。しかし、地域住民の生の声を聴くことにより、患者やその家族が医療者に求めているニーズを知ることができました。
今回の「地域医療塾」に参加し、地域住民の方や他職種の人と交流したことは、医療や看護は1人で行うものでなくチームで行うものと改めて考えさせてくれるものでした。
今後、このような機会が得られる場合には積極的に参加し、地域住民の方や他職種との交流を深めていき、よりよい看護を探求していきたいと思います。