第4回日本赤十字6看護大学学生交流会に参加しました

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私達は8月21、22日の2日間、日本赤十字広島看護大学で行われた6看護大学学生交流会に参加しました。6看護大学学生交流会とは、毎年、北海道・秋田・東京・豊田・広島・九州の全国に6校ある赤十字大学の学生が1箇所に集まり、ディスカッションなどを通して交流を深めるものです。今回が4回目の開催であり、初の広島開催ということもあり、テーマは「ヒロシマとナース」でした。

1日目は、まず、各校がパワーポイントでそれぞれの大学の紹介を行いました。それから、原爆投下時に日赤の看護学生であった浅野さんの講演を聞きました。浅野さんは、自身も被爆していながら、赤十字の看護学生として約20日間、病院で救護や行方不明になっている同級生の捜索、トイレの衛生などの仕事にあたられたそうです。浅野さんは最後に「人道は何かわからないけれど、人を愛する、人を想うということであると思う。つながったものは、絶対に切れるものではない。」とおっしゃっていました。講演後、「講演を聞いて、今、自分たちの考える人道とは」というテーマで6つのグループに分かれ、ディスカッションを行いました。各グループ、授業で学習したことや自分の経験などをもとに意見を持ち寄り、白熱した話し合いが行われていました。発表会では「人道とは人生である。」という意見や「これから見つけていくもの。」「一生自分に問い続けていかなければならないものである。」などの意見がありました。

2日目は、原爆ドーム前に集合し、広島の学生の案内で平和記念公園内を回るグループと、資料館を見学するグループの二組に分かれて行動しました。午後からは資料館内の会議室で、前日と異なる6つのグループに分かれて「昨日、今日を通しての心の変化、大学に帰って伝えたいこと」のテーマでディスカッションを行いました。発表では、「2日間を通して、原爆が投下されたことや、東日本大震災、福島の原発事故などの現実から目をそらさず、受け止めるためにも強くならなければと感じた。」「大学に帰って、広島で起こったことを伝えたい。」「心を入れ替えるためにも、まずはロッカーを掃除することから始めたい。」などの意見がありました。ここでは各グループが異なった視点で意見を発表しており、さらに自分の考えを深めることができました。

2日間の交流会を通して、異なる都道府県にいるにもかかわらず、学んでいることは同じ赤十字のことであるということを実感し、赤十字の大きなつながりを感じました。また、看護学生として同じ夢に向かって頑張る仲間と話すことは、私達にとって大きな刺激となりました。福岡に住んでいてはわからないこと(北海道の災害時の一番の脅威は寒さであること、震災後のボランティアを継続していること)など、各大学での学びや経験を聞き、自分も積極的に活動していかなければならないという意欲がわきました。学生の力で計画したこの活動を、今後もまた継続していけるよう、活動していきたいと思います。

最後に、この交流会に参加するにあたって協力してくださったすべての皆様に感謝します。