宗像市の住民の皆さまの協力をいただき実習前演習を実施しました

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いよいよ「看護過程の展開実習」が始まります!!この実習は、2年生にとっては初めての病院実習であり、学生たちは、「患者さまに適切な看護ができるように頑張りたい」という意気込みとともに、「自分にやれるだろうか」という不安も抱いています。

こうした病院実習を前に、本学では、宗像市の住民の皆さまにご協力をいただき、実習前演習を行っています。住民の皆さまには、骨折をして牽引治療を行っているという設定の模擬患者になっていただき、「背中がかゆくて気持ち悪い。」などリアルな演技を行ってもらいました。リアリティのある演習に学生はとても緊張していましたが、いつもとは別人!というくらい、真剣に、そして必死に取り組んでいました。

演習を終えて、模擬患者をしていただきました地域住民の皆さまからは、「背中を拭いてもらうことは初めてだったが、気持ちよかった。」「若さに触れ、元気をもらった。」「このような形で貢献できることは自分たちにとってもうれしいことだ」などの感想をいただきました。同時に、学生の技術はまだまだ不足しており、「患者へ声かけをしていたが、声が小さく不安になった。」「自分たちの計画があるためか、患者の訴えをあまり聞こうとしていなかった。」などの鋭いご指摘や、「患者の訴えを聞くことのできる看護師になってほしい。」などの愛情あふれるエールをいただきました。
実際の患者さまの声に近い意見や感想をいただいた学生にとっては、ハッとするような気づきの連続だったと思います。学生には、この貴重な体験を7月23日から始まる病院実習で活かしていってほしいと思っています。

以下、学生の感想を紹介します。

実習前の演習に模擬患者さんに来て頂き、看護援助を実施するという貴重な体験をさせて頂きました。学生同士で実施する時とは全く違い、改めて自分自身の知識、援助技術の不足を痛感しました。また自分の事で手一杯で患者さんへの配慮や声かけも足りず、少し不安だったとのお言葉を頂きました。今回の模擬体験を通して得た事や頂いたお言葉を振り返り、実習につなげていきたいと思います。