ブルキナファソ、ケニア等9か国より総勢14名の研修生を迎え、JICA集団研修「保健人材育成―地方村落における地域保健」プロジェクトが始まりました

534

2月15日、「保健人材育成―地方村落における地域保健」と題するJICA(独立行政法人 日本国際協力機構)のプロジェクトが、ブルキナファソ、ケニア、コソボ、ラオス、リビア、ネパール、フィリピン、スーダン、ジンバブエの9ヵ国から来日した総勢14名の研修参加者を迎え、本学で開始されました。午前中に開会式とガイダンスが行われ、お昼は、歓迎ランチ、午後は、それぞれの研修参加者が自国の保健医療の問題点や自分の仕事上の課題をそれぞれ英語で発表する「ジョブレポート発表会」が行われました。発表会には、本学の教員はもとより学部生も参加し、にこやかに、しかし熱心に話し込む姿が見られました。

ジョブレポートの発表会の最後には、喜多学長から、世界の多くの国を訪れた経験に基づき、「それぞれの国の事情や地理的文化的条件はさまざまに違うが、問題意識には共通する点がある。制度も資源も財源も不足していて問題解決を阻んでいるが、解決を導くのは必ずしも立派な施設や物資ではない。人間の知恵である。多様な人々が集って話せるこの機会を存分に生かし、日本の長所も短所も観察し、解決への糸口を共につかみましょう」、「日本滞在をとにかく楽しんでください!」という言葉が、研修参加者たちに贈られました。

日本の政府開発援助(ODA)を行うJICAの国際協力プロジェクトを本学が運営するのは、すでに開学以来の伝統となっています。本日のすべてのプログラムは、教員が英語で進行し、質問やコメントも活発に飛び交いました。今回の研修は、3月14日まで続きます。学生や教職員の聴講も認められていますので、この研修は、さまざまな国の人々と交流を深める機会となると思います。