全国助産師教育協議会九州沖縄地区 助産師教育コロキアム 「将来の助産師教育を考える」に参加し、貴重な体験ができました

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8月2日に本学で開催された助産師教育コロキアムに大学院生4名が参加しました。コロキアム(colloquium)とは、一定の項目について専門家も加わって行う研究会です。

この研究会の目的は「助産師教育の現状を正視し、助産師教育のビジョンはどうあるべきかを含めて、多くの意見を出し合い、考えること」で、九州・沖縄地区の助産師教員47名および臨床助産師や母親など多くの方が参加されました。

まず、臨床現場、教育現場、産科医、母親の立場の4名の方から話題提供がありました。その後、グループに分かれてディスカッションが行われ、私たち学生4名もその中に参加しました。臨床助産師や助産師教員の方々と一緒に助産学生の技術の到達度を評価するポートフォリオの検討を行いました。その中でわかったことは、演習の中で学べることの限界と臨床で求められる能力のギャップが生じていて、今後の助産師教育の再検討が必要であること、実習先によって学べる内容が違うという現状があるため、ポートフォリオを基準として、自分たちが何を学ばなければならないのか、意識的に実習に臨んでいかなければならないことなどです。
また、助産技術到達度は学生の自己評価であり、学生の主観で決まるため、到達度に差が出てしまうといった現状があります。そのため、卒後教育が今後の課題だということを学びました。

この会に参加して、実習でかかわらせていただく母親や産科医の先生の生の声を聞くことができました。また直接臨床助産師や様々な助産師教員と話をする機会を得、貴重な体験ができました。
助産学生として、基礎知識・技術を習得することは当然必要ですが、それ以上に臨床現場で求められる能力は高く、ますます向上心を持って学ぶ必要があり、助産師になるという気持ちを新たに致しました。