【1年生の岩波新書感想文】 『障害児教育を考える』


著者情報等茂木俊彦著、岩波書店、2007.
寄稿者名1年生 大井 優奈(2012年6月)
本学所蔵なし
私は今までにいろんな障害を持った人たちに出会いました。だから、今、障害児教育はどのように行われているのだろうと疑問に思いこの本を選びました。 
 この本には、障害の有無に関係なくすべての子供たちがお互いの立場を尊重し、互いの違いを受け入れて、支えあい、励ましあって生きる力の基礎を固める教育を創ることが大切であると書かれていました。私はこの本を読んで納得しました。
 数年間、歌のサークルに入っていたことがあります。そのサークルのメンバーに、知的障害を持っている子が2人いました。環境や人間関係になれるまでに時間は多くかかりましたが、時間が経つにつれて徐々にふれあい仲良くなることができました。小学生の頃の私は、どのように接するのが良いのか全く分かりませんでしたが、一緒に過ごしていくうちに段々と何に興味があり何が嫌いなのか、などがわかるようになり一緒に活動してきました。また、私は手話サークルにも参加していたことがあり、そこには、聴覚障害を持っている人もいました。最初は、全く手話で会話も出来ず意志を通じあうことも出来ませんでした。しかし、手話を教えてもらっていくうちに、表情で気持ちを伝えあい、少しの手話で会話をすることが出来るようになりました。私は、その中でいろんなことを学びました。お互いに学び、一緒に支えあうすばらしさをその時経験しました。
 今、学校では、障害児を受け入れるところも多くなってきたそうですが、まだまだ多くの障害児は学校に通学できない状態であり、通っていたとしても、授業は別々であることも多くはないと書かれていました。私は、もっと一緒に学んでいくべきだと思います。多少の困難はあるかもしれませんが、それをみんなで支えあっていくなかで、すべての子供たちが人の気持ちを考え、人との接し方や支えあうことなど多くのことを学んでいくことができると思います。私自身が体験したなかで感じたことでもあったからそのように考えるのだろうと思います。この本を読んで、さらに障害児教育について知 また、私が看護を学んでいくうえで、様々な人に会うでしょう。人はすべての人が同じなわけではないから、関わっていく中でわからないことも多くあるかもしれませんが、相手のことを考え理解していろんな人と支えあって成長していきたいです。この本に書かれていたようにすべての子供たちがお互いの立場を尊重し、違いを理解し、支えあい励ましあいながら学んでいくことは、本当に大切なことだと感じました。


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      喜多学長が、新入生に課題として出された「岩波新書の感想文」を
                シリーズで掲載しています。
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