開催日20160512
テーマ1%の楽しみと99%の苦しみ、それでもなぜ続けるのだろうか-カンボジアでの開発支援活動-
講師一般社団法人Kumae 代表理事 山勢拓弥氏

1%の楽しみと99%の苦しみ、それでもなぜ続けるのだろうか-カンボジアでの開発支援活動-

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写真右:<バナナペーパーで作成されたはがきや封筒を実際に手に取って触れている様子>

第2回ランチョンミーティングでは、カンボジアで事業を行っている一般社団法人Kumaeの代表理事・山勢拓弥氏にお話しいただきました。

山勢氏は高校卒業後、カンボジアのゴミ山で支援活動を始め、本格的に事業を開始するため一般社団法人Kumaeを設立しました。講演では氏が行っている3つの事業についてお話いただきました。

一つはバナナ・ペーパー事業です。カンボジアの村々には産業がないことから、バナナの皮を使用したペーパー生産事業で住民が現金収入を得て自立できるよう援助しています。
二つ目は子どもたちへの日本語教室です。日本語を学んだ子こども達が観光地でのガイドになり、将来の希望が持てるようにとこの事業を行っています。
三つ目はこれら二つを経済的に支えるために行っている、ゴミ山の見学やバナナペーパーの作成など体験型ツアー事業です。

講演後、バナナペーパーで作成されたはがきや封筒を実際に手に取って触れてみました。かわいいデザインは参加者に大好評でした。また、Kumaeの主催するツアーへの関心も高く、夏休みに参加してみたいとの声も多く聞かれました。

学生からは、カンボジアで援助活動を始めるようになったきっかけは何か、苦しみがあっても続けられる理由は何かといった質問が出ました。知人から勧められて現地へ行った後に様々な縁で現在に至っていること、多くの苦労があるが、困難を乗り越えた喜びや未知の世界を知っていく楽しみがあること、周囲の目を気にせずまず行動に移すことが肝要だとおっしゃっていました。

「自分が楽しいことが結果的には人のためになる」「行動はメッセージ」。困難に立ち向かいながら支援事業を続ける山勢氏の熱い思いと信念が伝わり、学生にもよい刺激となった講演会でした。