開催日20120524
テーマDVD「赤十字とは何か その教育の原点を問う」鑑賞
講師国際人道委員会

DVD「赤十字とは何か その教育の原点を問う」鑑賞

 

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平成24年度第一回ランチョンミーティングを5月24日に開催しました。
学生は石巻赤十字看護専門学校で作成された災害看護教育DVD「赤十字とは何かその教育の原点を問う」を教職員、大学院生と共に鑑賞しました。

昨年3月の東日本大震災により、大きな被害を受けた石巻赤十字看護専門学校の教職員と学生は被災者でありながら、積極的に救援活動に取り組んでいました。そのシーンが目に焼きつき、参加者の感涙を誘いました。

高齢者を避難所までリードして、救助が来るまでの数日間、水も食料もない寒い中で、もてる限りの力を尽くして、負傷者の手当や被災者の不安感を和らげるためにマッサージや声掛けを行いました。未熟ながらも赤十字の看護学生という使命感をもって災害直後、地域の人にケアを提供したことは災害看護教育や赤十字の理念の重要性を改めて考えさせられました。

国際人道委員会 エレーラL.

参加した大学院生および学生は映画鑑賞について以下のような感想を述べています。

このDVDを見て感じたことは、信じることのできる理念があるとういうことは自身が起こす行動の原動力となり、正しい方角を照らしてくれる光になるということです。
昨年、国際保健・看護Ⅱ研修で石巻赤十字病院に訪問した際、次のような話を伺いました。震災直後、病院スタッフは自主参集し被災状況も分からないまま次々に運ばれてくる患者のケアに尽力されたそうです。病院設備の不具合や医療資材の不足、また食べ物もままならない状況に不安を募らせる中、県外からの救援チームが到着しました。その時、彼らがつけている赤十字マークを見て初めて安堵の気持ちを覚えたとお話しくださいました。
石巻赤十字看護専門学校の学生が見せた勇姿や研修でのお話を振り返りながら、改めて赤十字がかかげる基本原則と標章は、私たちに使命感と勇気を与える存在であることを考えることができました。

大学院2年生 時枝夏子

今回、私は日赤の教育施設で唯一被災した看護専門学校による救護活動についてDVDを見ました。津波がきてパニックになり、思わぬ状況で24時間被災者に寄り添って、厳しい寒さの中一生懸命対応している看護学生の姿を見て、その使命感に感銘を受けました。そして被災者にとって看護学生はすごく心強い存在だと思いました。
このランチョンミーティングに参加して、常に〝自分には何ができるだろうか″と考え続けておくことが必要だと実感しました。そうすれば、何かあった時にもすぐ対応できると思います。今、私たちが学んでいるのは、問題に対して情報を集めて、解決するためにはどうしたらよいか、その計画を実践するということです。しかし今回のような震災など、いざという時に瞬時に今自分が何をすべきか決断できるか不安に思います。これからも赤十字という自覚をもち、それに備えて知識や技術を身につけられるよう、日々の勉強を頑張っていきたいです。

学部2年生 林田ひとみ