開催日20151106
テーマ高齢者の睡眠改善と補完代替医療 -ヒプノケアの可能性-
講師アイルランガ大学看護学部老年看護学担当教員 ジョニー・ハリャント氏

高齢者の睡眠改善と補完代替医療 -ヒプノケアの可能性-

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  <写真右:アイルランガ大学の学生が教員のインドネシア語を英語に訳している様子>

11月6日に第8回ランチョンミーティング「高齢者の睡眠改善と補完代替医療-ヒプノケアの可能性-」が開催されました。演者は、本校の協定校であるアイルランガ大学看護学部老年看護学担当教員ジョニー・ハリャント氏(Joni Haryanto)でした。ジョニー氏はヒプノケア(催眠療法)やアロマテラピーなど様々な補完代替医療を研究テーマとして取り組んでいます。

加齢や環境変化、疾患などの要因により睡眠がみだれ、免疫機能は低下します。したがって、免疫力を強化するためには、質の高い睡眠が大切であり、睡眠時間や睡眠の質を保つ看護介入の必要性に気づき、高齢者の不眠症に関する研究をはじめました。

ヒプノケアとは、伝統的な音楽やコーラン、昔から伝わる呪文などの聴覚的刺激、リラクセーション効果をもたらすラベンダーなどの嗅覚、呼吸法やタッチを用いた方法を活用し、患者とのアイコンタクトなどを用いて睡眠を導入します。深く眠った患者が、20分後には、リフレッシュした状態で目覚め、効果は3ヶ月まで続くと言われています。

インドネシアでは、ヒプノケアが2003年から導入されています。一方日本では、臨床心理士、精神科医、看護師など多職種によるヒプノセラピー研究会が開かれています。
ヒプノケアについて初めて聞く参加者が多く、睡眠導入の看護ケアについて考える機会となりました。