開催日20171124
テーマテーマ「タイと日本で価値観を問いかける試み」
講師守山教授、山本助教

平成29年度 第7回ランチョン・ミーティングを開催しました。

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今年度7回目のランチョン・ミーティングは、本学の守山教授と山本助教が研究のために訪問したタイでの活動の様子を報告していただきました。

前半は山本助教から香辛料や酸味が特徴のタイの食文化について紹介がなされました。タイでは、自炊はせず屋台で惣菜を購入する習慣があり、その1つの理由として、ほとんどの家庭は共働きで女性が社会進出しており、その影響が考えられるといったお話しをされました。続いてタイ赤十字看護大学の紹介では、長い歴史をもちこれまで多くの看護のリーダーとなる看護職を育成してきたことや、本学と同様に国際交流に力を入れている様子も説明していただきました。山本助教は今回の訪問を踏まえ、「東南アジアにおける食文化や生活の実際と慢性疾患の関連」や「東南アジアにおける高齢者の生活の実際」の2つを今後の海外における研究の抱負として述べられました。

後半は守山教授が大切に思っている国の一つであるタイで、ご自身が開発された研究と対話の道具である「価値観を表す質問Wify(What is important for you?)」を問いかけて分かったことを話していただきました。ネットが発達してSNSやInstagramがあれば海外の人とも容易に友達になれるようになりましたが、守山教授は「直接会わなければ、その人が何を考えているのかわからないと思う」、「人を理解していくには質問することが大事」と考えており、what is important for you?と問いかけていくうちに、その人がどういう世界に生きているのか、自分や周りにとって何が大切なのか理解することにつながると説明されました。また、国や文化の違いには驚かされることもあり、今回のタイの看護学生を対象とした問いかけでは、「心を大切にしている」様子が興味深い発見だったと話されました。