開催日20141107
テーマ宗像国際環境100人会議に参加して
講師本学学部3年生 國田歩美、高木杏、藤井紗也

宗像国際環境100人会議に参加して

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2014年5月31日から6月1日の2日間、3年生の学生3名が宗像国際環境100人会議に参加しました。宗像国際環境100人会議とは、「環境保全、特に海の環境の現状を知り、改善策を考えること」「地球について考えるトップリーダーとの交流を通じて、これから地球の未来を担っていくリーダーを育てること」を目的としている会議です。留学生を含む大学生と様々な職種の社会人が会議に参加し、地球環境保全を主題にテーブルディスカッションによる国際的な議論を行いました。
会議には、東ティモール共和国前大統領でノーベル平和賞受賞者でもあるジョゼ・ラモス=ホルタ氏やユネスコ事務局長のイリナ・ボコヴァ氏、東京大学名誉教授で東京理科大学教授の黒田玲子氏など世界各国で環境問題に携わっていらっしゃる方々が参加されていました。大学生は東京大学や慶應義塾大学などからも参加していました。

私たちは普段、看護を勉強している単科大学の学生で、環境問題のことを身近に考える機会はありません。もちろん、患者さんを取り巻く狭い意味での「環境」は看護の視点でとても大切ですが、地球温暖化や海面上昇などのいわゆる「地球環境問題」は普段の学習に直結させて考えていませんでした。
しかし、この会議に参加して様々な社会人の方の講演を聞いたり、様々な年代の人を交えたグループディスカッションをしたりすることで、地球環境と看護は切り離すことができないという認識を持つようになりました。日本でも大きな問題となった、水俣病やイタイイタイ病で大きな問題などの公害による健康被害からも分かる通り、人間は地球環境の影響を大きく受けながら生活しているのです。

この会議に参加したことで、4年間の学生生活、またその後の看護師としての生活の中で気付くことができなかったかもしれない新しい視点を持つことができました。単科大学で勉強している限り、自分で行動しなければ入ってくる情報は限られてしまいます。
一見看護とは関係ないように見えても、実は看護に大切な視点が隠されているかもしれない、そう思って一歩を踏み出してみることが大切なのだと考えさせられました。