開催日20160714
テーマベトナム国ナムディン看護大学集中講義帰国報告会を開催しました
講師本学 国際看護実践研究センター長 守山 正樹

ベトナム国ナムディン看護大学集中講義帰国報告会を開催しました

  平成28年7月14日、第6回ランチョンミーティングとして、ベトナム国ナムディン看護大学集中講義帰国報告会を開催いたしました。
 6月20日より2週間の日程で、ベトナム国ナムディン看護大学にて、研究手法に関する集中講義(60時間、2単位)を担当された守山先生より、現地の美しい映像とベトナム人学生との楽しいエピソードを交えて、滞在中のご経験をありのままに語っていただきました。
  守山先生は、当初、質的研究手法の講義の依頼を受け、出発前から準備されていましたが、ベトナムで授業開始直後、一人の受講生から「自分たちが学びたいのは質的研究手法ではない」と言われ、大変衝撃を受けたそうです。ベトナムの看護研究の主流は量的研究であり、質的研究はまだあまり活用されていないためでした。その後、講義内容を量的手法に切り替え、講義を組み直されました。滞在中、公私の隔てなく学生と関わる中で受講生にも変化があり、「やっぱり質的手法も学んでみたい」と言われ、後半は質的研究手法も講義に取り入れたとおっしゃっていました。質的手法を用いたグループワークの発表をする受講生の生き生きとした様子が写真でも印象的でした。
  また、ランチョン・ミーティング後半では、ナムディン看護大学の講義でも実施された対話型の調査手法であるWify(What is important for you?)を時間短縮版で参加者全員で経験し、「自分の大切だと思うこと(もの)」を語り合いました。
  ベトナム人学生の関心の違いや日本人との気質の共通点を知り、守山先生のお話から学生との関わりと関係性の変化を疑似体験し、国際交流の魅力を再発見しました。さらに、新しい質的研究手法を経験し、参加者同士の新たな一面を知ることもできた充実した帰国報告会となりました。

国際看護実践研究センター 島崎 梓