開催日20170713
テーママザーテレサ施設でのボランティア体験記
講師三亀 恭子

マザーテレサ施設でのボランティア体験記

2017.07.31第5回ランチョン写真

 

幼いころに目の当たりにしたストリートチルドレンのいる環境が、私に貧困連鎖を断ち切りたいという思いを芽生えさせ、今でも「子どもたちが夢を持って、笑顔で過ごせる社会をつくる!!」という人生の目標に向かって、日々努力しています。そんな私が最も尊敬する人が、「マザーテレサ」であり、幼いころからマザーテレサの施設に1度訪れてボランティアをしてみたいと思っていました。

私は、マザーテレサ施設でのボランティア活動の中で「自分にできることは何か」について、最も考えさせられました。もちろん、どんな仕事もする覚悟で訪問したのですが、予想していた仕事と現実とはやはり異なっていて、何をしたらよいのか困惑することも多々ありました。しかし、ボランティア期間は限られていましたし、何もしないことは最大の後悔を生むことは分かっていたので、自分にできることを考え、率先して取り組みました。

そんな時、施設で長年ボランティアをしている日本人の方から「マザーテレサが考えるボランティアは、自己満足するためのものではないんだよ。」と教えてもらいました。施設の子どもたちと直接遊ぶことは楽しく、介抱することで満足感を得られるかもしれません。しかし、それはあくまでも自己満足で、その子たちのためにはなりません。見えないところに多くの仕事があり、嫌なこともやり、真にその子たちの生活改善を考え、行動することがボランティアだということでした。この言葉は、今回の訪問の中で私の心に一番深く刻まれました。

私も日々の生活の中で、自己満足を考え、他者満足を忘れがちです。だからこそ、学生には「自分にできること」が考えられる力と「他者の満足」を思いやれる心をボランティアを通して学んでほしいと強く願います。