開催日20121108
テーマスーダンの母と子の命を守る
講師アルガダール医師(Dr. Amira Hashim Algaddal)、 エル=スナウシ博士(Dr. Salwa El Sanousi)

スーダンの母と子の命を守る

 

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貧困や難民問題の上に医療問題は深刻であるスーダンで母子保健の普及に努める2名の女医を講師に迎え、平成24年度第3回ランチョンミーティングを開催しました。

リプロダクティブ・ヘルス・プログラム担当のアルガダール医師(Dr. Amira Hashim Algaddal)はスーダンにおける人口動態、母子保健指標、保健医療体制、助産師教育、そしてスーダン人女性の地位を紹介しました。スーダンでは地方の貧しい母と子の命を守る助産師はBarefoot doctor(裸足の医者)と呼ばれています。特に母子保健に携わる地方の助産師(village midwife)の役割が重要で、大学での全国的な助産教育を目指しています。

ゲジラ(Gezira)州の大学教員であるエル=スナウシ博士(Dr. Salwa El Sanousi)は、ゲジラ大学が導入した行政とのパートナシップによる母子保健改善政策プログラムの実施と、その成果を紹介しました。これは、妊娠・妊娠中・出産後の保健医療状況の改善、助産師の育成、助産教育の向上、FGM(女性器切除)の廃止などを目指す計画です。2005~2015の10か年計画で、50パーセント以上の改善を目指しています。現在のところ、中間目標の達成はほぼできているということでした。

本ランチョンミーティングの情報は、本学ホームページキャンパス日記にも掲載されていますのでご覧ください。